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ハゲの名はハゲン

「きゃぁ!何ですかこれ!」


我の部屋の前が何やら騒がしい


部屋から出ると、ここの宿を管理している娘のようだ


「どうかしたのか?」


我は目をこすりながら、その娘に尋ねる


「ヨッパさんとハゲンさんが縛られているんですけど、何があったんですか!」


「そのハゲ、ハゲンと言うのか……」


我に無駄な知識が増えてしまった


「そうです、下の酒場の常連さんですよ!」


「我の寝こみを襲ってきたので返り討ちにして放り出したのだ」


「ええ!どうしてそんなことに!?」


娘はオロオロしているが、理由は我のほうが聞きたいくらいだ


「うるさいな、もう少し静かにしてくれ」


ノロイも起きてきたようだ


「宿の娘が、なんか騒いでいる。酒場の常連だったみたいだぞ」


「そんなの俺が知るか、単なる逆恨みだろ」


そういうと、ノロイは部屋に戻っていった


我は、娘に昨日酒場であったことを伝え、片付けてくれと言って部屋に戻った


娘は、「ちょっと!」というが、もう面倒だ


部屋に戻ると、ノロイが窓から出ようとしている


「金は払ってあるし、面倒ごとは回避するに限る。行くぞマオ」


その意見には我も賛成だ。どうせ、この街に来ることも無いだろうし。


裏道を通って表に出て、買い物をすることにした


我の格好が目立つので、せめてマントをしろと言われた


目立たないように、黒のマントをつける


「似合うか?」


我はバサリとマントを手で払うと、腕を組んだ


「まあまあじゃないか」


こっちを見ずにノロイが答えた


「せめてこちらを向け!」


べ、別にほめてほしいわけじゃないからな!


そう思っていると、ノロイが「さっさと街を出るぞ」と言い、次の街へ向かうことになった




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