転移の罠
塔に向かう途中にも塔からあふれて来たのか、モンスターが居た
「大した事ないな」
ゴブリンやコボルトなど小型のものばかりだ
「歯ごたえが無いわね」
ライカのライトニング・シャワー程度で倒せている
「アクアいっきまーす!」
アクアはトライデントを構えて突進してモンスターを細切れにしている
ミレはギルド報告用にマッピングとモンスターの出現についてまとめている
「珍しく暇だな」
ノロイと我にはモンスターが近づいてこなかったので暇である
「あれが塔ね」
遠めでも分かるほどにデカい
「なあ、空飛んだらだめかな?」
見たところ、塔には日光を取り入れるための窓があるのでそこから入れそうだ
「ウィング・フライ」
我は空を飛ぶと、その隙間に飛び込む、が、結界が張ってあるのか入れなかった
「やはりそう簡単にはいかないか」
我は一旦入り口に戻る
「どうだった?」
「結界が張ってあって入れなかったな。無理やり壊そうとすれば、おそらく塔ごと壊れる」
結界を壊すために塔を破壊するのでは本末転倒だろう
「じゃあ、とりあえず入り口から入るか
入り口に入ってすぐに転送の罠があった
「しまった!」
気づいた時、なんと塔の最上階だった
「ご丁寧に最上階は結界に囲まれているか」
落下防止用なのか逃走防止なのかは知らぬがな
屋上からの階段を降りると、迷路になっていた




