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封印されていた最古の魔王。しかし、復活したら美少女になっていた。さらに、その体は呪われています!  作者: 斉藤一


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隠し階段

「お主、大臣に顔を覚えられていないのか?」


殿様に仕えている割にキールを胡散臭そうに見ている人が多いように感じる


「ああ、俺は殿様の秘密兵器だからな」


そう言うと、キールは入り口とは別の場所へ向かう


キールは急に人目に付かないような歩き方になった。視線をうまく切るというか、動きを合わせるというか、独特の動きだ


「早くしなさいよね!」


まあ、目立つアクアが居るから全く意味が無いが


「これから行くのは隠し通路なんだから、目立つなよ」


「ならば、これでどうだ? ミラージュ」


これで周りからは我達の姿は見えにくくなったはずだ


「へぇ、面白い魔法ね」


ライカが興味ありそうだが、炎と水の属性を使うので、おそらくライカには使えない


「じゃあ、こっちだ」


そう言って城の周りの石垣の一部を指さすと、1つ外す。すると、通路が現れた


通路を通ると、すぐに真上に進む階段が螺旋状にあった


ほぼ垂直な階段は歩きなれていないアクアにはきつそうだ。我はアクアを背負ってやる


「ありがと」


アクアはちょっと照れたようにお礼を言った


建物にして3階分ほど階段を上ると、壁だった。その壁をキールが押すと回転する


「隠し扉か」


ノロイはうれしそうにくぐる


掛け軸を避けて建物内に入る


「ここが、殿様のいる場所だ」


「ほぉ、お前が客を連れてくるなんて珍しいな」


見ると、幼女が綺麗な着物を着て座っていた


「殿様はどうした?」


幼女はあごでクイッと示すと、外を見ている男性が居た


「戻ったか、キール」


そう言われると、キールはひざまずいた


「そなた等は?」


キールが連れて来た時点である程度信用されているのか、不用心だな


「我は魔お……」


「こいつはマオで、俺はノロイだ。こっちがライカでこっちがミレ、こっちがアクアだ」


ノロイは簡潔に紹介する


「キールとはどのような関係だ?まあ、座るがよい」


殿様は幼女の隣に腰掛けると、我達に座布団を勧めてくる


我達は遠慮なく座ると、話の続きをする


「鬼人谷でたまたま会った。」


「オーガのボスを討伐しました。これで谷が以前に比べて安全に通過できるので、商人が喜びます」


「左様か、大儀であった」


殿様は幼女に目線を飛ばすが、キールが先んじて言葉を発する


「大臣から褒賞は頂きました」


「左様か」


殿様がそう言うと、幼女は立ち上がりかけた腰を改めて下した


「それで、これからの話をしようか」





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