表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/135

魔王の名前はマオ

我は改めてノロイを見る。黒い服に黒いコートを着ている。左手には包帯らしきものを巻いているが、怪我をしている様子はない。顔は美形だが、陰鬱そうな気配が漏れている。


「簡単に言うと、今の魔王嫌い、最強の魔王を使って世界征服目指す」


我はこんな頭の悪そうな男に逆らえないのか。


「そういうわけで、しばらく棺桶で寝ていろ」


ノロイがそういうと、我は眠くなって意識が途切れた。


目を覚ますと、どこかの村の酒場だった。


「お前、踊れ」


ノロイが命令すると、我の意思に関わらず、ダンスを踊る。


まるで、人形劇の様なダンスに酒場に笑いが生まれる。


数人の泥酔客が、ノロイにおひねりを投げたようだ。


「よし、これで宿に泊まれるぞ!まお・・・。うん、お前の名前はマオだ」


我にはもっと立派な名前があるが……。


自分の意思とは関係なく踊り続ける自分が情けなくなった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ