ワイバーン→ドラゴン
我達が山の中腹まで飛んでいくと、ワイバーンが複数で歓迎してくれた
「フレイム・ランス」
ワイバーンの皮膜は弱い。一瞬で穴が空くと落ちていく。ライカの方にも向かってようだが、同じく皮膜に穴をあけて墜落していく
「この程度がBランクソロか?」
「落としただけじゃ死なないんじゃない?」
下を見ると、確かに生きているようだ
「ソナー」
我は探知魔法を唱えると、犬を探す。食べられていないといいが
「お、犬っぽい大きさの反応が、巣の中心にあるぞ」
「巣の中心って、ボスの巣じゃない?ワイバーンってボスを中心にして巣を作るから、周りに行くほど弱いらしいよ」
「ふむ。さっき撃ち落としたのはワイバーンの中でも雑魚のほうか」
それを聞いてから巣を見ると、確かに中心に行くほど体格が良く、色も濃い気がする
「じゃあ、中心の一番でかいのがボスか」
ひときわ大きくて黒いワイバーンが居る
「あれ、ワイバーンじゃなくてブラックドラゴンじゃない?」
「ほぅ、ドラゴンか」
我はブラックドラゴンに向かって飛んでいく。ワイバーンが襲ってくるが、すべて撃ち落とす
ドラゴンの前に来たが、襲ってくる様子はない
「何の用だ?脆弱な人間よ」
「しゃべれるのか。脆弱な人間に負けるワイバーンは脆弱じゃないのか?」
「……殺せ」
ブラックドラゴンが命令すると、周囲にいたちょっと強そうなワイバーンが襲ってくる
「フレイム・ニードル・シャワー」
翼にちょっとだけ穴をあけてやるだけで面白いように墜落する
「終わりか?」
「人間にしては強いようだな?目的はなんだ?」
「ここに居る犬を助けに来た」
「あら、お迎え?」
「誰だ?」
急に女性の話声が聞こえた
「私を迎えに来たんじゃないの?」
見ると、犬がしゃべっている
「犬がしゃべった! マオ、あれが目的の犬?」
「誰が犬よ。私は犬神よ」
「犬ではないか」
「まあいいわ、そろそろお腹がすいたから、帰りましょう」
「待て、我の巣を荒らした者をタダで返すと思うか?」
「え?いいんじゃない?死んだわけじゃないし」
「犬神様は黙っててくれ。俺様まで弱いと思われたままでは、気が済まぬ」
「誰もそんなこと言ってないけど」
「黙れ!」
ドラゴンはそう言うと、炎のブレスを吐いてくる
「ウィンド・シールド」
所詮はブレスなので、風で方向を曲げてやる
「猪口才な!」
ドラゴンは、直接爪で攻撃してきたので、我は受け止める
「ぬ、動かぬ。何故だ!」
「お主が弱いからではないか? それ」
我は爪をへし折る
「ぎゃあぁぁ」
ドラゴンが転げまわる
「では、帰るぞ、犬の」
「私はエリザよ、これでも神様なんだから」
「はいはい、行くわよ、エリザ」
ライカがエリザを抱っこする
「待て!」
ドラゴンは、尻尾で叩きつけてくるが、尻尾を手で斬る
「ぐがおぉぉ」
ドラゴンは気絶したようだ
「あ、素材の回収、回収」
ライカはドラゴンの爪と尻尾と血を手に入れたようだ
「「ウィンド・フライ」」
二人で魔法をかけなおすと、街へ帰ることにした
「ところで、なんであんなところに行ったのだ?」
「あのドラゴンにナンパされただけよ。たまには、息抜きもしたいの」
「飼い主が探しておるぞ?」
「飼い主というか、彼氏かしらね。いろいろいい物を食べさせてくれるから、一番のお気に入りよ。やっぱり、人間の食べ物が一番おいしいわ」
「モヒカンが言ってた彼女って言うのは本当であったのか……」
「いろいろな事があるわねぇ」
「ところで、おぬしは強いのか?」
「これでも神だからね。あのドラゴンの10倍は強いわよ。ミカエルって知ってる?あの子と同じくらいよ」
「10倍なら大したことないな」
「えぇ!と、友達に大天使ミカエルが居るのよ!」
「昔、物理的に泣かせた記憶がある」
「……あなた、何者?」
「我は今はマオと呼ばれている魔王だ」
「ふーん、魔力量的にそんなに強そうに見えないんだけど?」
「今は呪われているのでな」
そんなこんなで街について、モヒカンから報酬を貰った
「やっと会えたよエリザ! 今日は高級肉だ!」
「お腹すいたから、早く食べに行きましょう」
「い、犬がしゃべった!!」
ギルド嬢は驚いているな
ノロイの居場所を探知して、宿屋へ行く
「ただいま戻った」
「遅かったな。ところで、5%解放したままだったから、0.1%に戻すわ」
「ぬああ! 思い出すでない!」
さすがに、0.1%じゃドラゴンには勝てなかったであろうな……




