表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
封印されていた最古の魔王。しかし、復活したら美少女になっていた。さらに、その体は呪われています!  作者: 斉藤一


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

34/135

ウラルのうどん

「ここがウラルの街です」


ミレがそう言って案内する。街と言ってもすごく小さいし、建物もほとんど2階以上が無い


「なんか田舎って感じだな」


ノロイが正直な気持ちを口にする。


「ま、まあ、のどかなのはいいんじゃない?」


ライカがフォローっぽい事を口にする


「我は、うどんがうまいならそれでよい」


「じゃあ、裏メニューのあるうどん屋さんに案内するわね」


「うどんの裏メニューって何だ?」


「それは、カニうどんよ!」


「えぇ、私は足が多いのは虫みたいだから嫌よ!」


ライカは顔の前でバッテンを作って拒否する


「なんで?うまいぞ?」


ノロイはカニを食べたことがあるらしく、おいしいらしい


「我は初めてだから、食ってから判断する」


「そうするといいわ、私も久しぶりだから、楽しみだわ」


ライカ以外が乗り気で店に向かう


「へい、いらっしゃい」


「マスター、カニカニでお願い!」


「はいよ!いくつだい?」


「3つ。あとは、月見うどんが1つ」


我達はカニうどんで、ライカだけが月見うどんだ


「へい、おまち!」


カニ1匹まるまる入った高そうなうどんだ


「これ1杯で小銀貨1枚よ!」


「値段はどうでもいい、うまければよいのだ」


「どうでもよくないが、カイト様さまで金はある」


「やっぱり、美味しそうに見えないわね!月見が一番よ!」


「いや、カニうどんが1番でさぁ」


店のおっちゃんがそういう。その割に、裏メニューでしか出さないみたいだが


「なんで日持ちがしなさそうなカニを裏メニューに?」


「カニと間違えてクモを食った奴が居てなぁ」


「それは、ありえないわね!」


普通の人なら絶対に間違わないだろう。まあ、理由はどうでもいい


「いただきます!」


我はカニをウィンド・ナイフで風でつくったノコギリ状の刃が高速に上下するナイフを作った。それを使ってカニの殻を削いでいく


「それ、便利だな。俺の身もむいてくれ」


「よいが、足1本貰うぞ」


「足りなかったら追加するからいいぞ」


そうとう儲かったらしいノロイが太っ腹だ。我はノロイの分の殻も削いでいく


「私もお願いしていいかしら?1本あげるわ」


「よし、ついでだからやってやろう」


ここまできたら、やってやる!


「ウィンド・ナイフ・クィンティプル」


我は5指全てにナイフをつけると、さくさくとカニ殻を削いでいった


「へぇ、便利ね。料理にも使えそう」


「魔力をアホみたいに使うから、普通の魔法使いでは1分も持たんぞ?」


「それをカニに使うのか・・・」


削ぎ終わったカニ足を1本ずつもらって返す


「うむ、うまい!」


これでまずかったら足を返すところだったが、2本増えて良かった


「そんなにおいしいの?」


ライカがジーっとみるので、少しだけ分けた


「あ、意外。おいしい」


「もうやらんぞ」


「マオのケチ!ノロイ、私にも頂戴!」


「俺は、カニの甲羅に酒を入れて、みそと一緒に飲むのがうまいな。足はあんまり要らんからいいぞ」


ノロイはそういって足を1本ライカにあげた


「おいしい!ノロイ、ありがとう!」


まるで、親子の様だな。ミレは無言で夢中になって食っていた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ