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私たちが話をしていると別の声が割り込んできました。
「ココロって高橋さん?!高校ここだったんだね。」
おっと、ここでヒロインさんが出てきましたね。
「仰木さん、久しぶりだね。そうなの。私は仰木さんがここに来るの知ってたよ。みんな知ってたからね。たしかピアノの特待生だっけ?」
「そうだよ。ピアノの特待生として入れたんだ。高橋さんは?」
「私はテニスだよ。その関係でね、スズとラン、アヤメさんの美少女3人と仲良くなれたんだよ。」
これはちょっとお話をしなければいけませんね。
「ココ、ランやアヤはともかく私は違いましてよ。」
「何仰ってるんですか?スズ様はこの学園のプリンセスのおひとりですわ。それよりもココロさんが羨ましすぎますわ。もしかしてプリンスの方々とも仲がよろしいんですか?」
「えっと、多分。そのプリンスがどなたかは知らないからなんとも言えないけど。」
「ココ、仲が良いであってますわよ。私の幼なじみはこんな感じで高学年になったぐらいから注目されてるんですの。私がプリンセスの1人なのはおかしいんですが。」
本当に私がプリンセスだなんておこがましいと思います。
「あの、私は高橋さんと話してたんだけど口を挟まないでくれる?」
「あ、申し訳ありません。ちょっとおかしなところがあったのでつい言ってしまいましたわ。あなたが仰木愛さんですか?西野鈴です。生徒会ではよろしくお願いしますね。」
これで猛反発してきたら電波ヒロインの可能性がありますね。
「あなたに宜しくなんてしたくないわ。どうせ親の力を借りて裏口入学したんでしょう。私と違って令嬢なのに礼儀もなってないし。他の東城さんや北野先輩もそうなんでしょ。先輩に言ってちゃんと辞めてもらうんですから。」
これは電波ヒロイン確定ですね。ですがちゃんとセイがいらっしゃらないのはすごいですね。計算しているのでしょうか?それにしても初対面でよくもこれだけ言えますね。私はきちんと自分の力で生徒会に入ったと言うのに。これは宣戦布告と捉えておきましょう。
「なぜ、初対面のあなたにそのように言われなければいけないのでしょう。礼儀がなってないというのはココとの会話を遮ってしまったのでなんとも言えませんが元々口をはさんでいらしたのは仰木さんでしょう。それに私共が裏口入学したと言われなければいけないのはおかしいですわね。私達はきちんと自分の力で特進生になってましてよ。そのようなことを言われなければいけないなんて非常に不愉快ですわ。これは私達への宣戦布告と捉えてもよろしいですか?」
おっと、ここでランも登場ですか。
「全く、スズのおっしゃる通りですわね。なぜ、あなたに不正を疑われなければいけないのだか。本当に不愉快ですわ。これは私達を敵に回すと思ってもよろしくて?」
「えぇ、そうよ。私は貴方達に宣戦布告をしたわ。だから貴方達を敵に回したと考えてもらっていいわ。」
「そうですか。私達をですね。」
この私たちの中には攻略対象のお兄様たちやサポートキャラのココも入ってるのですが気づいてるんですかね?それに私達にはファンクラブなるものがありますから学園の3分の2を敵に回したようなものですし。やっぱり電波ヒロインなのですね。よくこの学園に入れましたね。