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さようなら、初恋《前編》

*⑅︎୨୧┈︎┈︎サトミ視点┈︎┈︎୨୧⑅︎*


わたくしの初恋は中学3年生の時でした。


生徒会で彼、東城光がわたくしの方に向けてとても麗しい笑顔を向けたのですわ。あの時わたくしはコウに向けられた笑顔に惚れていましたわ。ですが本当は分かっておりますの。あの笑顔がわたくしではなく彼女、西野鈴さんに向けられた笑顔である事は。スズさんはとても素晴らしい方ですから彼女なら仕方ないとその時は諦めましたわ。ですがあろう事にもスズさんはコウが特別扱いしている事に気づいていないんですの。

スズさんはよく、色んな方の相談にのっておられます。その中には恋愛相談だって勿論ございますわ。ですからスズさんがコウの好意を気づかないなんておかしいのですわ。そして、そんな彼女ならわたくしでもいいと思いましたわ。だってコウの気持ちを弄んでいらっしゃる方のことをコウがずっと見ているだなんてそんなの嫌ですもの。わたくしの方がコウを幸せにできると思ってましたの。

もともと西野家とわたくしの実家、北嶋家は同等の力があり、少しだけですが敵対しておりますもの。スズさんに敵対してもおかしくはないでしょう?


ですが見ているうちに気づいたんですの。彼女がコウの事を好きだという事に。そして気づいているのはおそらくスズさんの兄、リョウさんぐらいだと。スズさん自身も気づいている風に見えませんでしたわ。その事に気づいたのは偶然盗み聞きをする形でコウがスズさんに告白するのを聞いてしまったからですわ。その事でよくよく今までの事を思い返してみると気づけましたの。ですからスズさんがコウの気持ちに気づいていない振りなどする訳ありませんわ。ですので、彼女にその気持ちに気づいて貰えるよう、コウの虫除けの為に行動することに致しますわ。する事は今までと同じなのですけどね。

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