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明日は入学式という日、ランとココと一緒に遊びに出かけました。
「ついに明日が入学式だね。特待生として入れてよかったよ〜。もしもの時は2人を助けるからね。」
本当にあれだけ勉強をしたのは辛かったですね。それにこれからも成績をキープしなければいけませんしね。
「私はやっぱり信じられませんわ。この世界が乙女ゲームだなんて。」
「そうですね。でも、ココが仰ったとおりになったことも多々ありますし、一応ココが仰ったこととは違う行動をとってみようとおもいます。」
本当に当たった時には冷や汗が出るほど驚きましたからね。
「そうだね。2人はさ明日、どんな風に動くの?やっぱりスズは午後からスクールでランは絵の教室?」
「そうですね。ですけど生徒会の顔合わせがあるんですよ。ですので少し待ってて貰えませんか?一緒に参りましょう。」
「でも、生徒会は全員顔見知りなんですよね。あまり意味がない気がしますわ。あぁ、でも庶務の方は存じ上げませんわ。名前を見たところ、ココの言う、ヒロインだと思うんですが…」
「え?!じゃあ、仰木愛って書いてあったの?!」
「はい、きっと入試で2位だったのでしょうね。内部生も入試を受けるのですが私はもちろん満点でしたよ。」
ここで私とランは目を合わせました。
「そういえば噂で外部生にほぼ満点に近い点数で1位をとったのに新入生代表も生徒会入りも拒んだ方がいると伺ったことがあるのですがココはご存じですか?」
「さ、さぁ?そ、そんな馬鹿なことをする人いるんだね。」
あぁ、本当にココは嘘をついたり誤魔化すのが苦手ですね。まぁ、そんな所も可愛いですし安心できるんですけどね。
「ココ、自分で自分をバカと仰ってどうするんですか?」
「やっぱ、気づいてるんじゃん。なんでわざわざ知ってるのに言うのよ〜」
「もし、ヒロインの方も転生者なんですから私たちが違う行動をとってるのがココのせいだと思われココにカマかけられたらどうするんですか?今のままだとバレて最悪の場合排除しようと思われるのではないのですか?少なくとも私達ならそうしますよ。」
「本当ですわ。ま、そうなった場合は私が討ち返しをするのでご安心を。」
本当に私のテリトリーに入ってる方に酷いことをするんでしたらもっと酷い目に合わせますからね。