全ての元凶
流行りにのって書いてみました。
初連載頑張ります!
この現場前に一度見たことがある。
ふとアリーシャ・ゲラルドは思った。もしかして、この現場は...この場面は...
思い出そうとすると頭痛がする。
なんだか、頭痛に伴い吐き気もする。あれ、なんか私もしかしてフラフラしている?
「アリーシャ様!!」
誰かに呼ばれた気もするが、アリーシャはそこで意識をなくした。
ここはどこだろうか。
今いる現状を頭の処理が追い付いていない。
自分は、いつも来ている服とは全く違う服を着ている。
ふと手元を見てみると、そこには見たことのある人が写っていたものを持っていた。
『...コンラート様?』
なぜ、コンラート様の写真を私が持っているの?ましてや、これは何?写真?
あっ、そうかこれは...、持っているもので、やっと一つのことを思い出した。
そうだこれは、私の前世だ。
そしてひどい頭痛が襲われる前に、目にした光景は前世で熱中していた遊んでいたゲームの中の場面。
私がのめりこんでいたゲームは「シロバラ」というゲームだ。ストーリーはいたってありきたりで、舞台は中世期イタリアを舞台にした異世界。攻略対象者は、王子・騎士などといる。
特に好きだったキャラは、宰相であるコンラート・ラファエル。容姿端麗、漆黒の髪に赤い目、細良い肉付きでスラッした体。性格は穏やかでもの静かな人である。
要するに私は、ゲームの世界の中で生きているということ。
「私」ことアリーシャはそのゲームの中に出てくる登場キャラクター。
主人公のライバルキャラ。いい意味のライバルならいいのに、悪い意味でのライバルキャラだ。
なんてこった…。
私これいわゆる「悪役令嬢」的な位置に転生したということ…?