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⑤
図書室を急いで出てきた僕は何処に行く当ても無く、学校内を歩いていた。
まさか、あんな場面に遭遇するなんて…。
先程あった事を思い出し、当分は図書室に行けないなと思いながら歩いているとふと音が聞こえ、顔を向けるとそこは体育館だった。
体育館ではバスケ部が部活をしており、外からでもわかるくらいに新入生で溢れかえっていた。
__バスケ部、人気過ぎるだろ…
と思い、横を通り過ぎようと近づくとふと、疑問を感じた。
__殆ど女しかいなくね…?
そう。
体育館にいる見学者は殆どが女だった。
男も居るように見えるが、それよりも女が多すぎる。
___ここって、男バスのはず…。皆、マネージャー希望なのかな?
なんて考えながら少しだけ見ていると、見学している女共の黄色い声が響き渡った。
___な、何?!
吃驚しながら、女共がキャーキャー言っている物が気になり見ようとするも群がる女共が中が見えない。
___何にキャーキャー言ってるんだよ…
気になりながらも中が見えないため諦めて、僕はその場を後にした。