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③
「失礼しまーす」
一応小声で挨拶をしながら図書室の扉を開けてみるも、誰かがいる気配はない。
まぁ…こんな時間に人がいる事もないか。
2、3年生は授業中であるはず。
静かに読書が出来るっていうのは僕にとって最高だ。
僕はその辺りの棚から適当に本を選び、席についた。
__ガタガタッ
「ん?」
微かな音が聞こえ、聞こえた方へ視線を向けるも何も無い。
風が窓を揺らしたのかと思い、気にせずに本へと再び意識を戻す。
__ガタッ
…。
__アッ
……。
__ンッ…アッ
………。
え、これって。
いやいやいや、まさかそれは…。
__ガタガタッ
段々と音が響いてくる。
___こんな所でヤるってどういうつもりな訳?!
僕は居てもたってもいられなくなり静かに、尚且つ素早く本を片付けようと椅子から立ち上がった。が…
ガタッ
「?!やばっ」
運悪く立ち上がった瞬間に椅子が机の脚に辺り音を出してしまった。
すると奥の方から聞こえていた音や声が一瞬で止み…
「ちょ、誰かいるわよ?!」
と音の代わりに焦り声が微かに聞こえてきた。
僕は今度こそ素早く図書室から飛び出した。