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②
"1-A"と書かれた札を目にし、その教室に足を入れる。
ざわざわとしている教室に僕はため息が出る。
騒がしいのが嫌いな僕は今日から1年間、このクラスメイトと過ごすのかと思い、憂鬱になったのだ。
黒板に貼られている紙に目をやり、席を確認してから自分の席に向かう。
運良く僕の席は窓側だった。
___まぁ…まだマシな席かな。
そう思いながら席についた。
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それから入学式にHRと淡々と時間は過ぎていき、今から部活見学の時間になった。
が、僕は特に入りたい部活はない。
この学校は特に部活に絶対入れという事はないらしく、僕みたいな帰宅部はラッキーだ。
けど、だからといって今すぐ帰れるわけではないみたい。
なので僕は図書室で過ごす事にした。
ここの図書室は種類が豊富らしい。
…HRの時に担任が言っていたような気がする。
周りの人達は部活見学に向かう中、僕は皆とは逆方向の図書室へと向かった。