美都、真相を知る
きゃほー☆ポプルです☆
今回はあたしがめちゃめちゃ大活躍しちゃうよー☆必見!
今、あたしとポプルは、小林さん宅に向かって走っている。い、意外と遠かった……。
「あー、遠い!でもホーキ使うのはまたにしよー、ミントいるし。」
え、ポプル、ホーキで空飛べんの?!てかあたしはそんなに足ひっぱちゃう?
「ひっぱちゃう。」
「ひどっ」
なんか険悪なムードに……
「え、えーと、ミント、聞け。」
何よ。
「あたしが推理の結果を言うから、おんなじことを繰り返して小林さんに言え!」
あ、そか。ポプルは他の人には見えないし、声も聞こえないんだっけ……。
「……分かった。同時通訳みたいなことすればいいのね。」
「うん」
ー小林さんの家に着いた。
「美都ちゃん!突然いなくなるからびっくりしたのよーどこいってたの?」
(すみません)
ん…?心の中でポプルの声がするよ…!
(テレパシー、だよー)
(な、なるほど。ポプル、聞こえる?)
あたしもポプルに念じてみた。
(ん。聞こえる。とりあえず、すみません、言え。)
「すみません!」
(実は…)
「実は…」
(私の失敗のせいで第二の事件が起きちゃったんです!)
え。
(ナンデーー!あたしが悪いん?)
(と、とにかくいえー!)
「わ、私の失敗のせいで第二の事件が起きちゃったんです!」
ポプルの推理はこうだった。
ーまずひったくり犯は、初対面の人(すなわち小林さん)のバッグをひったくった。そしてあたしの家の裏に逃げ込んだ。
その音をあたしは聞いた。
犯人は、そのバッグとバッグの中身が高級なものだとわかり、小林さんの家に行こうとした。だが、住所を知らない。
すると、あたしの家ー窓が開いたままのーから声がした。「ひったくり?!……小林さん……住所は……はい……」あたしの声
だった。あたしが何やら書いているのを見た犯人は、ここで待つことにして……
あたしが駆け出した後、おばあちゃんと弟、妹が家を出た。その隙に犯人は、幸運にも開いていた家のドアを開け、メモを探した。
もちろん、そのメモは今、あたしが持ってる。でもね…。
あたしは、すっごく濃く鉛筆で書いてしまった。だからメモをちぎっても、その後ろにあったメモを鉛筆で塗りつぶせば、文字が浮き出てくる…………!
あたしは、推理を小林さんに発表し、メモに「小林さん」と書いてちぎり、後ろのメモを鉛筆で塗りつぶした……。
「すいません… で、でも、あたしの推理が100%当たってるわけじゃ………」
「…………………………………………………………………………すごいわ!」
は?
「なんて素晴らしい子なの!美都ちゃん!ありがとう!!」
え 感謝され……?
「じゃあ鉛筆の指紋を確認するか!」
「そうですね、あなた。」
「すっげー!指紋確認する機械なんてあるのかー!!」
ポプル………。
美都です。小林さん、指紋確認する機械持ってるのか……!(笑)
次回もお楽しみにーーー!