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第6話 潤くんの幸せ
《爽浪 潤》
この状況はヤバい。
いくら罰ゲームとはいえ、姫百合と付き合えるとか……。
いや、これ、アピールするチャンスだろ。
え、でも1ヶ月しかなくて……。
ヤバ、混乱してきた。
「爽浪、聞いてる?」
「お…おぅ。」
ずっとこのままいたいかも。すげー幸せ
でも……………
皆の視線が痛い!
し…仕方ないか…
我慢しよう…
姫百合の地位は確か、みんなそろってさん付けするほど高かったんだったな……。
「爽浪?何処行くんだ??」
「えっ?」
そんなことを考えていると、いつの間にか教室の前に来ていた。
姫百合について入っていくと、皆の視線が一気にこっちに向いた。
「姫百合さん!」
「美咲ちゃん!」
「少年Sッてお前か?!」
「お前……」
「えっ、ちょ……」
俺は一気に囲まれた。
リア充爆ぜろ。
というわけで、潤くん爆ぜろ。(