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罰ゲーム  作者:
3/8

第3話 悠斗のキモチ・潤のキモチ

   《真神 悠斗》



「じゃあ、私達も行こうか」

「そ…そーだな!」


さっきの姫百合は、今まで見たことないぐらい動揺していた。

いつも冷静な姫百合が乱れていた。


爽浪潤。

コイツと何があった……?


二人をこのまま置いていくのは気がひけたが、どうしようもない。


「悠斗、何大きな声出してんのさ」


優衣に指摘されて少し焦った。


「べ、別に!じゃ…じゃあ先行ってるからな!姫百合!」


必死に取り繕おうとしたせいで余計に不自然な態度になった。

俺ダサ……。


すると

「おぅ。サンキュ」


と姫百合は言った。



みんなが聞くとこうにしか聞こえないのだが、





「おぅ!サンキュ♡」



そう悠斗には聞こえた。



勿論俺は動揺したさ。

当たり前だ。




何であんな笑顔なんだ。

何であんな声なんだ。


何であんな可愛いんだよ~…………





「ゆ・う・と!戻ってこーい」


優衣の言葉は聞こえていなかった。






   《爽浪 潤》



姫百合は俺の腕を引っ張って裏庭に連れて行った。


姫百合は黙ったまま何も言わない。



「姫百合……どうし…た…?」


最初に口を開いたのは俺。


姫百合は少しこちらを向くと、また下を向いた。



「姫百合…?」


姫百合は何も言わず(うつむ)いていた。


俺は笑顔を作ろうとしたが、ひきつってしまい、うまく出来なかった。


だって、姫百合の出すオーラが怖すぎて……。


俺はどうすれば……




俺がしどろもどろしていると、急に姫百合は顔を上げた。


かと想うと、ものすごい勢いで俺の胸ぐらをつかんだ。



「ぅお!な…何?!」



姫百合は何も言わない。ずっと俯いている。


泣いてる……?



俺は何も言わず、姫百合の言葉を待っていた。


姫百合は顔を上げると言葉を発した。



「……バーカ。バぁーーーーーカ!!」



え、


えー!マジで。

第一声それ?!





「爽浪…何か言うことあるだろ…?」


言うこと…とか言われても……


「ご……ごめん…」


それしか言えなかった。



姫百合は俺の胸ぐらをつかんでいた手を離した。



「何か言いたいことあるから呼んだんだろ?」

「ここ連れて来たの姫百合じゃん…」

「何か言ったか?」

「何も言ってません……」



俺は何を言えばいいかわからなくて、黙っていると


「じゃあ、私から先に言う」



そう言って俺の胸に顔をうずめた。







 




悠斗は結構お気に入りキャラ。


あの動揺の仕方が可愛い。。。。♡


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