92話
シリウスたちがやられるのを見て刀に手をかけると騎士たちが一足早くブルーサラマンダーに挑む。
騎士たちの攻撃は、硬い鱗に弾かれるが諦めずにブルーサラマンダーに立ち向かう。
「へー。 勇敢だね こんな所で殺させるわけには、いかないな。」
宝具は使えないしさて、どうしようかな。
ブルーサラマンダーの硬い鱗を斬れるか、どうか。紫電は、一級品だ。使い手である俺の力量次第。
魔力を一度放出させてその魔力を紫電に一点集中させる。
「え? 凄い魔力。」
モニカ様は、驚いた様子で俺を見ていた。
そうか。ちゃんと魔力を解放したのは、初めて見たのか。
さて、斬るか。
片膝が地面につくか、ついていないかの低い姿勢を取り身体を丸め抜刀の構えを取る。
呼吸をブルーサラマンダーに合わせる。
ブルーサラマンダーが騎士たちを吹き飛ばす。
シリウスたちが立ち上がり武器を構える。俺と目が合ったロイドは、ブルーサラマンダーのヘイトを引きつけて俺とブルーサラマンダーを一直線上に合わせた。
その瞬間に俺は、一瞬でブルーサラマンダーの頭上まで跳躍する。
ロイドにブルーサラマンダーの左前脚を振り上げた瞬間に左前脚目掛け抜刀し地面ごと左前脚は、切断する。
ロイドを背にして着地して紫電を鞘に納める。
ブルーサラマンダーは、怒り俺にヘイトを向け周囲が疎かになる。
シリウスたちは、その隙を見逃さなかった。
四方八方から一斉攻撃にブルーサラマンダーは、苛立ち膨大な炎を全身から放出させシリウスたちを吹き飛ばす。
モニカ様は氷の矢が撃つがその熱でブルーサラマンダーには、届かない。
本気で戦おうと紫電に手をかけた瞬間にシリウスの「退け、俺たちの獲物だ」と言わんばかりの鋭い視線が刺さる。
俺はシリウスたちを見る。その瞳には、絶望は、なく闘志が宿っていた。
「頑張れよ。」
「え? はい」
俺はロイドの肩を叩かき、皆にエールを送りモニカ様の所まで跳躍して戦闘から離れる。
ブルーサラマンダーの放出する炎は怒りに呼応して燃えている。
ブルーサラマンダーの怒りはまだ俺に向いているが俺へと続く道には、シリウスたちが邪魔をしている。
ブルーサラマンダーは、シリウスたちをどう倒そうか考えているみたいで動かない。
誰かが動けば一発即発な雰囲気。
焦って動けばやられると理解しているシリウスたちは、呼吸を整えてブルーサラマンダーの行動に注意し攻撃のタイミングを狙う。
さて、モニカ様にアドバイスするか。
「モニカ様? 今、少しいいですか?」
「え? はい。」
俺はモニカ様にとあるアドバイスを耳元で話し俺は、離れるとモニカ様は、少し頬を赤らめていた。




