87話
シリウスたちは、宝具神殿について来れるようになって一週間。
余裕で試験用のゴーレムを倒れるようになっていた。
シリウスが「今度の土曜、宝具神殿に挑もうと思う。お前には、万が一のため、一緒に来てもらうが危険になるまで手を出すなよ」と言われた。
その事をリアに話すと大量の回復ポーションを渡された。
約束の日。
俺は、早めに宝具神殿の入り口で待っているとシリウス、モニカ様、シャルル様、ロイドがやって来た。
四人は、かなりの重装備だった。
「皆さん。おはようございます。――にしても大荷物ですね。」
シリウスたちの後ろには、シリウスの護衛と思われる10人の騎士がいた。
「むしろ、ルクス。お前、荷物は何処だ?」
「え? 亜空間収納に入れてありますよ。そんな大荷物じゃまともに動けないじゃないですか」
「・・・そう言えばお前は、スキル持ちだったな。」
「お兄様。ルクス様は、英雄なんですよ。常識はずれなのですから私たちの常識が通じるわけありませんよ」
モニカ様。酷い。俺が常識ない人みたいじゃないですか。
モニカ様の隣でシャルル様も頷いている。
みんな酷い。俺、泣いちゃうよ。
「そんな事はどうでいいですから。早く『雷光の魔宮』に挑みますよ」
『雷光の魔宮』
二本足で立つトカゲに似た人型のモンスター『リザードマン』や雷を操る狼型のモンスター『ロウライ』などが出現する宝具神殿。
ゲームでは、中堅プレイヤーの金稼ぎの場所して有名だ。その理由としてロウライの毛皮は高く売れるからである。
ロウライの毛皮は、非常に魔法防御が高く防具の素材として重宝されているため、高く取引がされている。
この世界でも高く取引がされているがゲームの2倍ぐらいで取引されていたのは、びっくりした。
感覚的は、攻略が難しくない宝具神殿だ。というのにも関わらずシリウスたちは、緊張しているみたいだ。
俺は鼻歌交じりで雷光の魔宮に足を踏み入れる。シリウスたちも俺のあとに続く。




