60話
金髪のショートヘアー、エメラルド色の瞳をした少年は、「行かなきゃ」と言い残し領民たちが避難している場所から抜け出しエントランスへと走り出していた。その少年を見つけた衛兵は、注意をするが少年は、振り払い、戦闘が行われているエントランスは、無謀にもやってきた。
衛兵や冒険者たちが絶望に染まり静まり返ったエントランス。瘴気をばら撒き虚な目をしたゴブリンロードと少年は、目が合う。
「見つけた!見つけた!見つけた!見つけた!見つけた見つけた!見つけた!見つけた!」
狂ったようにゴブリンロードは、そう言い襲い掛かろうするがレオが行手を阻むように立つ。
「悪いがオレが相手になるぞ!」
レオは、震えた手で剣を勇敢に構え再び炎を纏う。負けると分かっていてもレオに宿っている何かがその子も守れと囁く。その言葉にレオは、従い守ろうと立ち上がったのだ。
「雑魚。そこを退け。殺すぞ!」
瘴気を纏いレオに拳を振り上げた。
その時だった。
ルクスが放った宝具解放『侵食月華』によって何の前触れもなく真っ暗な夜へと急変する。天変地異が起きたかと思った人々は、パニックになっていた。
人一倍、悲鳴を上げるゴブリンロード。
ゴブリンロードからは、黒い霧が溢れ出していた。
黒い霧が出るにつれゴブリンロードは、小さくなっていく。
「何が起きているんだ?」
レオは、疑問に思ったがこれはチャンスと思いサラマンダーに魔力を注ぎ込む。
サラマンダーの炎は、巨大になっていく。レオはゆっくりと目を瞑りに放出している炎を圧縮していく。すると真っ赤な炎は、青くなっていく。
圧縮された青い炎は、その場にいる者たちに汗をかかせるほど高温となっていた。
強大な魔力の流れを感じたゴブリンロードは、力を失っている身体に鞭を打ち立ち上がりゆっくりとレオに近づく。
「その力を寄越せ!勇者を殺すために!我が創造主の夢のために!」
圧縮され青い炎は、剣を形作り巨大な剣に変化する。レオはゆっくりと目を開けてゴブリンロードを見る。
「これで終わりだ!」
青い炎の剣をゴブリンロードに振り下ろす。その爆炎は、ゴブリンロードを焼き付きし屋敷の壁を焼き飛ばす。




