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サンガリオン  作者: 白野シャチ
序章

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6話

  小柄な体型にメイド服。燃えるような赤い髪。短剣を逆手に持っている少女の名はリア。

 紅く光を放つ瞳でルクスが辿った足跡を軌跡として映し出されてその軌跡を辿り宝具神殿の前までリアは、来ていた。

 

「スキル『追跡』でルクス様の跡を追いましたがまさか、宝具神殿に来ているとは。・・・あの人。本当に3歳児ですか?。10歳以上偽っていませんか?。・・・今からここに入ってルクス様を探すのか。死んでないといいなぁ。私も無事に帰れるといいなぁ。」


 不安や恐怖で身体は震える。リアは、恐怖を押し殺し宝具神殿へと足を踏み入れる。

 真っ先に目につくのは白を基調とした神秘的な壁や床。その神聖な場所に場違いなモンスターの死骸と思われる灰の山。モンスターの血があちらこちらに飛び散り神聖な場所を汚している。

 

「これってゴブリンのだよね。・・・えとゴブリンたち以外の足跡。ルクス様のしか無いんだけど。・・・ホントにあの子3歳?。ルクス様が倒したとはまだ限らない」


 リアは、ルクスが倒したという考えを振り払うため首を横に振る。するとドーンと何かが衝突する音が鳴り響く。

 その音にビクッと身体を振るわせ怯えるリアの瞳は、潤んでいた。


「なに?。怖いよ。早く帰りたいよ。」


 リアは懐から真っ黒な短剣を出す。祈るように短剣を両手で強く握る。短剣にリアの不安そうな顔が反射する。


「ティマ様から預かったこの短剣。ホントに影の中に入って敵に認識されなくなるの?。不安だけどやるしかない」


 リアは、目を閉じて深く息を吐き神経を研ぎ澄ませ短剣に魔力を込める。すると短剣は輝き始める。


「宝具解放『シャドーダイブ』」


 リアがそう唱えると短剣から黒い光が放たれリアの全身を包む。水の中に沈むように影へとリアは、入る。

 リアがいた場所には、影だけが残されている。戸惑いつつもリアはルクスを探すために行動を開始した。

 リアを遠くで見ていたミミックは、ほんの少し宝箱を開け黒い触手みたいな手を出して周囲のゴブリンたちの死骸を宝箱に入れながらリアの跡をこっそりと追った。

 影の中は、水中のような世界が広がっていた。リアのスキル、『追跡』によってルクスが辿った足跡が真下から確認することができる。


「生きたモンスターが一体も見つからない」

 

 30分の探索をしても不思議なことに生きたモンスターが一体も確認することができない。時々、衝突音が鳴り響く。リアはその音を轟かしているモノがモンスターを狩っているのだと推測していた。


「モンスターやルクスの足跡以外の見つからないけどまさかね。うん。あり得ないよね。」


 ルクスがモンスターを狩っているのではないかと推測したが3歳児にできる芸当では、ないと考えた。

 ドーン。ドーン。ドーン。と何度も衝突音が鳴り響く。「ヒャッハー」と笑い声が聞こえる。


「なに?。・・・怖い。ここってゴブリンしかいないよね。まさか『イレギュラー』でもいるの?」


 ビクビクと怯えながらもルクスの痕跡を追うにつれ、衝突音が徐々に大きくなっていく。

 気づけばボス部屋の扉まで来ていた。

 不自然に開いている扉を潜り抜けるとボスだっただろう灰の山とドロップ品と思われる大剣が無造作に置かれていた。灰には、くっきりと子供の足跡が残されていた。


「・・・まさかね。」


 リアは。空笑いをする。徐々に表情を曇らしていく。

 この宝具神殿から無傷で帰ってきた者は、英雄視される程の危険な場所であり、かなりの実力を持った冒険者パーティーでも犠牲なく帰ってきた者は今までにいない。

 仮にルクスがボスを1人で倒した場合、少なく見積もっても実力は、英雄以上となる。


「仮にルクスが倒したとしてルクスは、英雄の生まれ変わり?」


 ルクスの痕跡を追ってボス部屋をあとにした。

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