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サンガリオン  作者: 白野シャチ
一章 疫病と強欲の王

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59/94

59話

 サラマンダーの炎を纏いゴブリンロードに果敢に挑む。

 レオの振り下ろした渾身の一撃は、ゴブリンロードに軽々と片手で受け止められ刀身を掴まれる。悪寒を感じレオは急いでその手を振り払いゴブリンロードから距離を取る。


「少しは楽しめるかもな。」


 新しいおもちゃでも見つけたような嬉しそうなゴブリンロードの笑顔に嫌悪感をレオを刺す。

 レオは、自分だけでは、勝てないと察する。

 

「おいおい。オレを忘れてるぜ!!」


 レオに夢中になっているところに不意を突いて黒いガンドレッドをつけたアデルの正拳突きがゴブリンロードの脇腹にクリティカルヒットしゴブリンロードに膝を付けさせた。


「これは効くのか。流石は、俺の宝具だな。」

「やるな!人間!」


 すぐにゴブリンロードは、立ち上がりアデルに拳を振う。アデルはゴブリンロードの拳を見切り、拳の勢いを利用し関節技をかけながら身体を一回転させて投げ飛ばす。体勢を崩され背中を強く打ち付けられたがすぐに立ち上がる。


「クソが!!雑魚が!!」


 ゴブリンロードは、激昂しアデルに襲いかかるが最も簡単に投げ飛ばされ背中を強く打ち付けられ立ち上がった瞬間に回し蹴りが顎にクリティカルヒットしてノックダウンしかけ頭をブンブンと横に振る。


「おいおいさっきまでの威勢はどうした?」


 来いよとジェスチャーをしてゴブリンロードを挑発する。咆哮を上げ怒りが頂点に達しゴブリンロードは、アデルに飛び掛かる。

 その僅かな隙に投げナイフがアデルの後方から飛来し真っ直ぐゴブリンロードの右目に刺さり後頭部から倒れ込む。

 ナイフを抜きすぐに立ち上がる。ナイフを投げた者を探す。しかし、それらしき人物がいない。

 その不意を突いてアデルは、ゴブリンロードの土手っ腹に正拳突きを撃ち込む。

 グワっと胃液を吹き出し腹を抑えその場に座り込む。間髪入れずにゴブリンロードの顔面に回し蹴りをしてノックダウンさせる。

 周囲にいる者たちは勝利を確信したその時だった。ゴブリンロードの影から黒い霧が現れゴブリンロードを包む。ゆっくりとゴブリンロードは、立ち上がる。

 雄叫びが上がり全ての窓ガラスを割る。

 ゴブリンロードを包んでいた黒い霧が晴れるとゴブリンロードの傷は、完治していた。それどころか魔力が増していた。口からは瘴気と思われる赤黒い霧が吐き出ていた。


「ヤベェぞ。瘴気耐性のない奴は全員、退避!衛兵たちは、ありったけの聖水持って来い!冒険者全員でこいつを叩くぞ!!」


 一瞬だった。アデルは、吹き飛ばされ後方の壁にめり込んでいた。

 ゴブリンロードの張り手で吹き飛ばれていた。誰も動くことすら出来ず早すぎて攻撃したかもわからなかった。

 場は、静まり返る。

 動けば死ぬと言う絶望が誰もが頭を過ったからである。ゴブリンロードは、狂ったような雄叫びを上げる。ゴブリンロードという死神は、誰も止められないと悟った者はその場から動いた瞬間。

 ゴブリンロードは、一瞬でその者の所まで移動し掌で頭から潰す。ゆっくりと上がるその手は真っ赤に染まっていた。

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