56話
ルクスがシャードデーモンとの戦闘を始まる少し前。
シャードデーモンによる戦略で正面に人数が裂かれたことによって横の防衛が弱くなっていた。
ゴブリンロードは、シャードデーモンから渡された指輪を装着すると大柄な男に変化する。
ゴブリンロードたちは、静かに侵入して人に紛れシャードデーモンに勇者がいると教えられた場所に向かう。
「ここにいる。人間。殺したい。」
ゴブリンロードは、殺戮衝動を抑えながら避難所へと向かっている。
一人の衛兵がゴブリンロードの前に立つ。
「貴様。・・・ここで何をしている?」
人間に化けているゴブリンロードを怪しい目で見る衛兵は、武装をしてないその姿にため息をつく。
「まぁ。非戦闘員か。さっさと避難所に戻れ戦闘が始まっているだ!危険だそ!」
「あ。」
そう言い残して衛兵は、持ち場へと戻っていた。その姿を見送るとゴブリンロードは、溜まっていた空気を吐き出す。
「バレてない。避難所まで。殺せない。辛い。」
難なく避難所まで着く。周囲を警戒しながら勇者を探す。しかし、勇者の力を持った人が見つからない。だが強者と思われる人物が数人、目撃して戦闘心が掻き立てられる。
「強者。いる。闘いたい。でも。勇者がいない。」
人に紛れ勇者を探す。レオの気配に違和感を感じてレオを凝視する。するとレオに宿っている何かに睨みつけられて背筋が凍る。




