47話
衛兵からゴブリンが来たと報告が入ってきた。
作戦実行の合図を出していよいよ、決戦だ。
籠城作戦。
街の城壁の外には、一定距離ごとに堀を作り底に竹槍を置いた。足の速い冒険者が堀まで誘導し堀に落として倒すために設置した。他にも色々とトラップを設置したが作戦会議中、ありきたりなトラップを提案していたら白い目で見られていたのは何故だろうか。
堀を越えていたものたちは容赦なく矢の雨の餌食になってもらう。矢には、毒を塗り万が一避けられたとしてもいいようにした。
そして、ありったけの宝具も用意した。その中には、かなり貴重な宝具もある。かなり痛手だか仕方ない。これもこの街を守るためだから。
防衛システムとしては、万全を期した。
城壁からすぐの所に俺のテントを移動した。いつでも出撃できるようにした。
「ルクス様。レオを屋敷の防衛に割いてよろしかったのですか?」
「・・・まぁ。うん。・・・レオは、万が一のために屋敷、避難所の防衛を任せたし。・・・不安は徹底に潰さないとね。」
それは嘘である。不安は、潰しきれてない。1番の不安は、この軍勢のボスがゴブリンジェネラルでは、なかった時だ。いや確実にゴブリンジェネラルがボスでは無い。
その不安からレオを領民たちの避難所である我が家の防衛を任せたのだ。それにアデルと熟練の冒険者チーム、二組にも避難所の防衛についてもらった。
「ルクス様。・・・不安なんですね?」
「何故そう思う。」
「何故ってさっきから足震えていますよ」
「・・・わかっても言わないでくださいよ。」
「それはそれは失礼しました。・・・騎士団来たら攻めるのですよね。」
そう。騎士団くるまでは、防御に徹する。騎士団には、この街の防衛を任せ、一部の冒険者チームとともにゴブリン共を倒しに行く。そのための準備もしている。
「・・・このまま。防衛がうまく行けばね。」
「もし失敗したら」
「・・・その時は。ゴブリン共と一帯を更地にする宝具を放つ。」
場の空気は、一気に凍りつく。
辺り一面を更地に出来る一発限りの宝具を所有している。危険すぎて永久的に封印して置こうとしていた宝具。最悪の場合は、皆、避難所まで退避してもらってからぶっ放つ。
「それほどの宝具を手に入れたのですねえ。」
「まぁね。・・・本当は、封印しようかと思ってたんだけどね。最悪の場合は、使わないとね」
「手、震えてますよ。まだ、負けたわけでは無いですよ。始まったばかりなんですから」
「こ、これは、武者震いです」
リアは、本当かという視線を送る。正直、使いたくない。だって怖いじゃん。辺り一面、消し飛ぶんだから。出来れば使いたくないから罠だって思いつく限り設置したし、戦略だって考えたし、もーね。出来ることはやった。それでもダメなら使うけども。
「まぁ。使わない方向で戦略組んだし、あとは皆の頑張り次第だよ。」
「そうですね。」
まだ、戦は、始まったばかり。




