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サンガリオン  作者: 白野シャチ
一章 疫病と強欲の王

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43/50

43話

 俺、ルクスは、気絶したレオを背負い宝具神殿をあとにして今、自室のベッドにレオを寝かし溜まっていた書類仕事をこなしていく。


「これ。子供の僕がやる仕事では、ないよね。・・・まあ仕方ないか。・・・お父様の家臣のほとんどは、戦士だしねぇ。」


 リアが紅茶を淹れて俺の机と置く。


「ルクス様。少しは休んでください。」


 心配そうにリアはそう言ってくれたが休むわけには行かない。籠城作戦の準備が色々と残っている。今日入れてあと3日。それまでに周辺の村々には、避難してもらわないと行けないし。衛兵の配置や物資の運搬、冒険者の手配などの手続きが山のように残っている。


「・・・僕はまだ平気ですのでリアさんは休んでください。」


 それにまだ気になることがある。ねずみ算方式で増えていっているゴブリン達は、何故か周辺の村々は襲わず真っ直ぐここの街を目指して進軍を続けている。まるで誰が意図的にそうしているかのように。


「ルクス様がお休みにならない以上。私も休めません。それにルクス様は、気がかりなことがあるのですね。」


 流石のリアだ。俺をよくみている。正直に話すか。その方が良さそうだしな。なんだかんだで1番信用しているし。


「・・・ゴブリン達は、真っ直ぐこの街に進軍している。しかもこの規模の厄災が村々を襲わないのが不可解過ぎて。」

「言われてみればそうですねぇ。もしかして誰かを倒すために進軍しているみたいですねぇ。」


 誰かを。・・・なんか引っかかる。誰か。ゴブリン。魔物。魔物の天敵は、勇者。もしかして勇者を倒すために進軍している?。

 勇者か。『サンガリオン』の勇者は、複数存在する。それぞれに専用ストーリーがあってそのボスである魔王も存在する。あー。もっとサンガリオンの裏設定、ちゃんと把握しとくんだった。


「今世に勇者が現れたことってありましたっけ??」

「ん。・・・そう言った話は聞きませんね」

「ですよね。聞きませんよねぇ。」


 となると現れ間もないか。力を隠して暮らしているか。余計にわからなくなってきたなぁ。

 ヒントはどっかにあるはず。まず、疫病にゴブリン。・・・あ!学生勇者ロイドのプロローグにあった厄災か!。

 確か。ロイドが幼少期に悪徳領主が馬鹿みたいに所得税にしたせいでロイドの家庭は、貧困になってしまってその数年後。疫病で大好きな母親を失った。悲しみを力に変えて立ち上がって原因を探した結果、その疫病の発生源がゴブリンだったことに知った。

 ゴブリンを根絶やしにするために冒険者となってた。その同時期に今回みたいなゴブリン軍勢がロイドの住む街に雪崩れ込んだ。そして、絶望の中、ロイドは、勇者の力を覚醒させてゴブリン達を倒した。

 ・・・あれ?もしかして俺、なんかやらかした?。そんなわけないよねぇ。うん。きっとそうだよねえ。疫病の死者ゼロではないけど殆どが体力の無かった老人達だったし。・・・貧困も少ないし。・・・あの悪徳領主がアルスなわけないしねぇ。そう言えば所得税上げなくて済んだとか言ってなかった。・・・気のせいか。


「ルクス様は、汗すごいですよ?大丈夫ですか?」

「うん。大丈夫です。少し考え事をしていただけですので」


 あっははは。つまり俺、ロイドの覚醒イベントのフラグ折りまくった。いやでもまだ大丈夫だ。逆に言えば勇者がいるってことだろ。ならよかった。倒す手段がある。万が一は、俺が倒せばいいんだから。弟できたし後継は、大丈夫だろ。ならいい加減、腹を括るか。・・・今日の所は寝るとしましょう。うん。そうしましょう。


「リアさん。今日は寝ます。」

「なら早く寝てくださいね。それでは、私もこの辺で失礼します。」


 リアはそう言って部屋を出ていった。さて決戦まであと少し、準備も大詰めだ。レオをもう少し強くしないとな。

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