41話
ホブゴブリンの灰の山に埋もれながらも光を放つ魔石。その魔石を拾うと灰の山は、消えていく。
レオたちが心配になり近づく。
リアは、レオに膝枕をしていた。
「レオは生きていますか?」
「大丈夫です。呼吸はしています。おそらく、魔力欠乏症でしょ。」
魔力欠乏症。体内の魔力が殆どない状態である程度魔力量が回復するまで睡眠状態になる。最悪、命を落とす可能性がある。
今回のレオの顔色を見る限り死ぬことはないだろ。
ほっと胸を撫で下ろす。まさか、ホブゴブリンの変異種でありながら強化個体が出現するとは思わなかった。しかも、魔石以外何もドロップしないとかないわ。自分のクズ運が嫌になるわ。
「・・・ルクス様。今、宝具とかのドロップなくて悲しんでますね?」
リアは冷やかな目で俺を見る。んっ。伊達に長年一緒に宝具神殿に潜ってるだけあってなんて勘のいいメイドだよ。
「ソンナコトナイデスヨ」
確信を突かれた俺は、リアから視線を逸らし思わず片言になってしまった。
はぁーっと大きなため息をするリアは優しくレオの頭を撫でている。
「レオがここまで頑張ったのですから家臣にしてあげてくださいね。・・・彼は、強くなりますよ」
リアは、俺にそう懇願してくる。
まぁ。レオは強くなるだろ。拙い剣術や駆け引きなどの戦闘技術を学べば相当強くなる。ちゃんと学べば宝具なしの俺と対等以上の戦闘が出来ると思う。
「わかりました。レオを家臣候補には、するよ」
「候補ですか。」
「まだ実績ないからね。」
さて、レオの実績を作るためにレオには、ゴブリンジェネラルを倒して貰いますか。そのためには、あと1日でサラマンダーを使いこなせるように訓練しますか。
ふっふふふふ。ここで訓練すればミミックもそのうち現れるだろうし、楽しみだ。
「・・・。この人。また、変な事考えてる。・・・レオをこの人から守らないと。」
リアは、企んでいる俺に冷たい視線を送っているが俺は全くそのことに気づいでいない。
そして、ゴブリン軍の中に潜む最悪が紛れ込んでいることにこの時の俺は知る由もなかった。




