39話
巨大な灼熱の剣がホブゴブリンの頭上へと振り下ろされる。
リアのシャドーバインドの効果で動くことのできない絶望的な状況にホブゴブリンは、諦めず、大剣で防ごうとするも大剣は、溶け始める。
「ウォオオオオー!」
雄叫びと共に水蒸気爆発が起きその衝撃波は、リアたちに襲いかかる。
魔力のほとんどを出し切ったレオは、虚な瞳で爆炎を見つめる。
「・・・やったか」
爆炎の中に動く影。それに気づいたリアは武器を構える。
「あれで倒しきれないの。どれだけ硬いのよ。」
「嘘だろ?」
爆炎から這い出るホブゴブリン。肌が爛れ、右腕は、焼け落ち、見るもの無惨な姿になってもなお、敵であるリアたちを倒そうとゆっくりと爆炎から這い出る。
ホブゴブリンの火傷はゆっくりと回復していくがその速度は、かなり遅い。
しかし、油断ならない状況。リアは、今、倒せなければもう倒せないと考え戦技『一閃』を放つため、全身に魔力を込めた瞬間。
「え?」
目の前にホブゴブリンが現れリアの脇腹を目掛けて拳を振るう。
回避する暇もなかったリアは、吹き飛ばされ、壁に激突し気を失った。
魔力の大半を失った満身創痍のレオの元にゆっくりのホブゴブリンが近づく。
今にも気絶しそうなレオは、剣を強く握りホブゴブリンに立ち向かおうとする。
完全に回復したホブゴブリンは、レオの首を掴もうとした。しかし。その腕は斬り落とされていた。
レオの前に見覚えのある背中が映り助かったと安心したのかその場で力つく。
「助けに来るのが・・・遅いですよ。・・・ルクス様。」
レオは、か細い声でそう言って目を瞑った。
気絶したレオをレオの前に現れたルクスは、優しく横にしてホブゴブリンに刀の先を向ける。
「さて。次は、僕が相手になってやろう。」
ホブゴブリンは、その人物を見るや否や、我を忘れて拳を振るうがルクスはいとも簡単にその拳を片手で止められる。
ルクスはニヤリと笑い。握っている腕を引っ張り回転蹴りをしてホブゴブリンを吹き飛ばす。




