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サンガリオン  作者: 白野シャチ
一章 疫病と強欲の王

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35/47

35話

 一方、レオは、というと。

 レオはゴブリンたちに追いかけられ逃げ場所のない通路に入っていた。


「え?道がない。やばい」


 レオは、壁際まで追い詰められ仕方なく剣を構える。

 ゴブリンたちは、ゆっくりとレオへと近づく。


「やらなきゃ死ぬ。うぉおお!!」


 レオは剣を振り上げながら一番近いゴブリンに近づき振り下ろす。ゴブリンは、豆腐を斬るようにすーっと斬れレオは、初めて刃物を持った子供のように戸惑っていた。

 ゴブリンが斬れる所を見てしまったゴブリンたちは、顔を見合わせて逃げ出そうとした。


「あ、逃げるな!待ちやがれ!」


 レオは、剣を横振りする。しかし、その軌跡は、ゴブリンたちには、届かなかったが遅れて炎が剣の軌跡をなぞるように現れ、前方へと放たれた。

 その炎の衝撃波は、ゴブリンたちを焼き尽くす。

 レオは、驚いていた。

 レオは、ルクスに貸された剣の宝具、『サラマンダー』に無意識に魔力を流したことによって偶然にも武技が発動された。


「これがルクス様が言っていた宝具のもう一つの技か」


 宝具には、2種類の技がある。

 一つは宝具解放。それは宝具の力を解放する技であり奇跡に近い強力な技ではあるが回数制限がある技だ。

 もう一つは、武技。宝具解放に比べるとその威力は、かなり落ちるが回数制限がない。


「この力なら闘える」


 レオはルクスから「宝具は、強力だ。その力に溺れるな」と言われたことを思い出し邪念を振り払うために自分の頬を叩く。


「頼りすぎるのはダメだ。出来るだけこの剣には、頼るな。」


 自分に暗示するように言い聞かせ気合いを入れ直してゴブリンに挑む。

 その姿は、荒い剣筋でも勇敢でまるで英雄の如くゴブリンを倒していく。

 レオの勇敢な姿に答えた剣が微かな赤い光を放った。しかし、レオは、その事に気づかなかった。

 レオは、ゴブリンの討伐に慣れ始めた頃。一層目のボス部屋では、ホブゴブリンが何かの気配を感じ取りその気配に殺気を飛ばす。

 その気配の主に負けた悔しさ、恨み、負の感情がホブゴブリンを強させた。その姿は、前よりも筋肉がつき不気味な血管が浮かび眼は血走っていた。


「ソコニイルンダナ。小人ヨ。来イ。今度ソコ。キサマヲコロス」


 ホブゴブリンは、大剣の剣先を叩きつけ爆音を鳴り響きさせ地面を砕く。

 その気配にルクスは、気づきボス部屋の方を一瞬確認するも興味なさそうに床に広げた地図を見て作戦を熟考していた。


「ルクス様。レオを確認しに行ってきます。」


 リアは、心配そうにボス部屋を見てルクスに問う。ルクスは、ため息をついて頷いた。


「リアさん。手を貸してはダメですよ」

「はい!魔力解放。『アクセル』」


 赤いオーラを纏ったリアは、地面を蹴ると疾風の如く駆け抜け一瞬して姿を消した。

 アクセル。脚力を底上げして素早さをあげる魔法。

 ルクスは、黙って地図を片付けて仮面をつけて刀を帯刀してゆっくりとリアの跡を追った。

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