34話
俺たちは、俺がこの世界に来てすぐ訪れた宝具神殿に来ていた。
レオ。一人でこの神殿を攻略させている。
ギャーとレオの悲鳴が神殿中に響き渡り、その悲鳴にモンスターが集まる。
「助けてあげないんですか?」
出入り口の近くにいる俺は、この地域の地図を床に広げてゴブリン達の経路を得た情報から予測しているとリアは心配そうに俺に問う。
「え?・・・あー。レオに『サラマンダー』を貸したし大丈夫だろう。」
宝具『サラマンダー』。レアリティは、レア。炎を放つことが出来るロングソード。炎の精霊が宿るとされる剣である。
その宝具は、レオと相性がいいと思ったらレオに貸した。
それでもリアはレオが心配なんだろう。
「使いこなせますか?」
「ある程度は使い方教えたいし。あとは、アイツ次第だと思うよ。・・・まぁここならゴブリンの対処法も学べるしここの神殿の一層目のボスはホブゴブリンだしねぇ。一人でホブゴブリン倒してくれないと正直、困る。」
そう言うとリアは渋い表情をする。
「この神殿。ソロクリア出来るなら間違いなくAランク冒険者ですよ。」
「大袈裟だなぁ。この神殿、そこまでの難易度じゃないんだけどなあ。」
え?何言ってんのこの人という顔をするリア。
「あのですね。ルクス様にとってはここは、遊び場かもしれませんが他の人にとってはここは、ちゃんと準備をして挑む宝具神殿なんですよ。」
リアの説教が始まった。
前世の記憶では、ここは初心者が最初に挑む宝具神殿だった。今世では、ここは、Aランク冒険者になるための試練所であり、難易度が高い宝具神殿だ。
そもそも宝具神殿は、高ランク冒険者が挑戦するものであり安易に挑む場所ではないとされているのが今世の常識らしい。
つまり俺は、今世では規格外の人物となっているのだ。そして、宝具そのものが高級品であり滅多に目にすることができない貴重な品となっている。




