33話
衛兵隊長、Cランク以上冒険者チームのリーダー、アデル、アルスの代理の俺たちによる会議が行われた。
作戦は、ある程度決まった。
衛兵達で市民を聖堂に集め、そこの防衛してもらい冒険者たちで聖堂までの道を防衛してもらい騎士団の合流まで籠城作戦だ。
勝率は、低い。一つでも崩れれば全てが終わる。
飢餓に備えた食糧が充分にある。騎士団が来るまで防衛が上手く行けば勝率が上がる。
問題は、ゴブリンジェネラルの討伐のタイミングだ。タイミングをミスればゴブリン達の統率が失われ各地にゴブリン達が雪崩のように押し寄せる。
運が良いことにゴブリン達は何故かこの街に侵攻して来ている。この統率が失われば防衛能力ない村は全滅するだろう。
商人ギルドに武具の依頼も急がせたしさて、あとはどこまでやれるか。
会議を終えた俺は、宝具の確認をするために訓練所に来ていた。
「さて。ゴブリン達が来る前に出来ることは、やれることやっとかないとねぇ。」
亜空間収納から宝具を取り出して防衛の必要な宝具を確認しているとそこへレオがやってきて数多の宝具が散らばった空間を見て驚いていた。
「なんですか!これ!」
「レオか。何って宝具だけど?」
当たり前だろという口調でそう言った。レオが触ろうとするとリアがその手を叩く。
「レオ。触らない方がよろしいですよ。この宝具達は、危ないものが殆どですので。触ると危ないです。」
「そんなにですか。」
レオは、好奇心を抑えて手を引っ込めた。
「はい。下手したらこの会場が吹っ飛びますから」
リアのその発言でレオを怯える。レオは何かを思い出したか駆け足で俺の元に来る。
「ルクス様!どうして殲滅しにいかないのですか!」
俺は一瞬手を止めてレオを横目で見てすぐに宝具の確認作業に戻った。
「殲滅出来る戦力を向かわしたら防衛が手薄になる。そこを突かれたらこの街は終わる。だから騎士団を待つことにしたんだよ。それまでは籠城作戦を実行する」
俺だって出来ることなら殲滅しに行きたい。でもここで行ってしまったら本当に防衛がやばい。ゴブリンジェネラルとまともに闘えるのは俺かアデル、数少ないAランク冒険者チームだろ。
俺の説明にレオを血が滲むほど強く握り拳を作る。悔しいことが伝わってくる。自身がどうしようもなく弱いこと。自分が戦力にならないこと。そう言った後悔がレオに押し寄せているのだろう。
「どうしたらすぐに強くなれますか」
俺の説明にレオを血が滲むほど強く握り拳を作る。悔しいことが伝わってくる。自身がどうしようもなく弱いこと。自分が戦力にならないこと。そう言った後悔がレオに押し寄せているのだろう。
「・・・すぐにか。それは無理だな。」
レオは静かに土下座する。
「どうか、そこをお願いします。オレも戦いたいです。」
「はぁ。魔力操作は出来るか?」
一人でも多く強い人材が欲しいのは事実だし。でも時間がない。ゴブリン達がこの街に来るまであと3日。それまでに強くすれば良いんだろけど。
リアは、レオに稽古をつけてあげてくださいと目で訴えてくる。あーもー。しゃないな。やりますよ。レオをあと3日以内に強くしますよ。
俺は、頭を掻きながら立ち上がりレオの方を見る。
「・・・しゃないな。わかったよ。レオ。あと3日で強くする。・・・最終確認だ。下手すれば死ぬぞ。それでもやるか?」
レオは、顔を上げる。真剣な眼差しで俺を見つめてくる。その真剣が本物か確かめるべく俺は全力の殺気をレオに向けて放つ。
その殺気に一瞬怯えて引きつった顔をしたがその恐怖を押し殺し真っ直ぐ俺を見る。
「はい!お願いします」
前より強くなったか。ならその覚悟に報いるか。
「よし。今から宝具神殿に行くぞ」
「え?」
唖然とするレオを無視して俺は、出した宝具を全て亜空間収納に収納して訓練所をあとにした。
宝具神殿に行く意味を知るリアは、頑張ってという意味でレオの肩を優しくポンポンっと2回、叩いた。




