30話
3人組の冒険者パーティーがゴブリンの目撃が多い森の調査に来ていた。
リーダーは、森から異様な気配を感じて警戒する。
「なぁ。リーダー。どうした?」
「いや。何かに見られてる。」
リーダーに質問した剣士の男は武器に手を置く。魔術師の少女も杖を力強く握る。
彼らは、慎重に森へと入る。その後ろから忍び寄る一つの影。
しばらくしてリーダーは、背後から誰かにつけられていると思い後ろを振り返ると誰もいない。
しかし、その不愉快な視線は消えていない。
気づいた時には遅かった。
周囲は、何かに囲まれている。彼らは、武器を構え戦闘態勢に入る。
一筋の閃光が光った瞬間。リーダーの太ももに矢が刺さる。
「リーダー!!」
「俺の心配いいそれよりも囲まれた!撤退だ」
剣士は、リーダーの肩を持ちその場から逃げようとするが魔術師は、その場に立ち竦んでいた。
「もう遅いです。退路は塞がれました」
「はぁ?どういうことだよ」
魔術師は、来た道を指差す。その先には、緑色の肌し成人男性と同じくらいの背をした鬼が大剣を持って彼らの退路を塞いでいた。
「ゴブリン?いやあれは!」
それを見た彼らは、絶望する。
退路を塞ぐその鬼の種族名はホブゴブリン。ゴブリンの上位種でありその強さは、ゴブリンの十数倍。並の冒険者パーティーでは、勝つのは難しいモンスターである。
「俺が殿を勤める!この事を冒険者ギルドに伝えろ!!」
リーダーは、覚悟を決めてそう言ったが仲間たちは動こうとしない。
「いいから行け!」
リーダーの必死の訴えで彼らはホブゴブリンを振り切り逃げる。ゆっくりとホブゴブリンは、逃げた彼らを追おうとするがリーダーによってその足を止めた。
「その先には、行かせないぜ!木偶の坊!」
そう言った瞬間。ホブゴブリンがゆっくり大剣を振り上げてリーダーに向けて振り下ろす。
リーダーは、防御をしようと背負っていた剣を抜き剣の腹で受けようとしたが紙切れのようにリーダーごと切り裂いた。
倒したリーダーには、目もくれず逃げた彼らのあとをゆっくりと追った。




