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サンガリオン  作者: 白野シャチ
一章 疫病と強欲の王

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28/48

28話

 刀身がきらりと光る。

 レオの呼吸に合わせて距離を詰める。

 レオのいつの間にそこにいるんだという驚いた顔が見える。レオの懐に入った瞬間に下から振り上げる。レオは、避けようとバックステップを踏むがすでに遅い。

 このまま行くと胴体真っ二つで確実に殺す。殺すのは、不味い。

 少し軌道を変えレオの胸当てだけを切る。

 真っ二つになった胸当てが地面に落ちるとともにレオは、腰が抜けたようで地面に座り込んだ。

 慌てたレオは、身体を触り切れてないことを確認し安堵した。


「し、死んでない。・・・良かった。」


 肩で息をしてるレオの顎剣先でクィッと上げる。恐怖で満ちた表情。


「まだやる?」


 負けた事を悔やんだ顔。地面を強く殴る。


「ま、負けました。」


 ようやく敗北を認めた。刀を鞘へ納めるとアデルがゆっくりと近づき俺の手を掴み天高く上げる。


「勝者。ルクス!」


 おーっと歓声が上がり俺の勝利を祝福する。

 何故かリアは悔しそうにしていた。ムカつくな。そこは祝えよ。

 レオは、あまりの悔しさに大泣きしていた。


「これじゃ。あの人に恩が返せないじゃんか」


 あの人。誰の事だろ。

 ゆっくりと近づきレオの前に立つ。


「あの人って誰の事ですか?」

「ル、ルクス・ドラニクル様ですよ。あんた、あの人の家臣なんだろ?」


 何言ってるんだ。こいつ。俺の名前聞いてないんかい。こいつ。思った以上に馬鹿ですか。


「あの。その人俺」

「え?ルクス・ドラニクル?」


 たぶんハテナマークが浮かんでいるのだろう。困惑しているのがわかる。てか俺、レオになんかしたっけ。覚えてない。

 レオは理解したのか慌てて立って俺の手を握る。


「貴方の提案してくれた医療制度のお陰で母も妹も助かりました。ありがとうございます」


 レオは、泣いて感謝していた。

 俺が政策の一つに医療制度。日本と同じように保険証を作り3割負担にして病院に通いやすいようにした制度。これにより死亡者が少なくなった。


「良かったよ。・・・そろそろ手放しもらってもいいかなぁ。」

「はい。」


 憧れの人あったようなキラキラした目で俺を見てくる。き、気まずい。

 レオは土下座する。


「俺を家臣にしてください。」

「え?はい?」

「ありがとうございます!!」 

「いやいや。ちょっと待って家臣になっていいよのはいじゃないからね」


 そういう時しょんぼりするレオ。アデルは腹を抱えて笑っている。

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