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サンガリオン  作者: 白野シャチ
一章 疫病と強欲の王

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27話

 アデルは俺の前に立ち塞がる。


「わざとらしい殺気抑えろ。」


 アデルには流石に見破られていたか。殺気を抑えるとレオの震えが止まり恐怖に満ちた顔をやめて凛とする。


「抑えましたよ。アデルさん。そこどいて頂けませんか?」

「あー。そっか。決闘か。悪りぃな。ルクス。」

「いえ。あれだけの殺気出せば誰だって止めますよ」

「・・・殺すなよ。」

「安心してください。殺しはしません。」


 アデルは、ほんとかよと目で訴えてながら俺たちから距離を取る。


「レオ。武器を納めろ。」


 はいと文句を言いたそうにしているがアデルの指示に従い剣を納める。

 両者を確認してアデルは手を挙げる。


「オレ。アデルがこの決闘の見届け人となる。降参もしくは戦闘不能するまで決闘は、続く。両者を準備はいいか!」


 俺たちは軽く頷く。


「はじめ!!」


 剣を抜きうぉおーっと声をあげて振り上げて突撃してくるレオ。馬鹿の一つ覚えかよと思いながら右手に魔力を込め振り下ろされる剣を受け流そうとした瞬間。

 剣を自身の方に引っ込めて突きを放つ。

 見事な突き。だけど遅い。身体を右回転させながら左手でレオの手首を鷲掴して足を払いレオを掬い投げて地面に叩きつける。

 周囲は、ざわめく。アデルはフューっと口笛を吹いていた。


「まだやる?」


 俺は低い声で見下すようにそう言った。レオは、悔しそうに剣を杖代わりにしてゆっくりと立ち上がる。


「まだ負けてない!!」


 うぉおおーっと諦めを知らないレオは、俺に突撃するが容易く俺に投げ飛ばされ続ける。

 30分以上、投げ飛ばされボロボロになったレオは、肩で息をするほど疲れている。

 ヤベ。だんだんと可哀想になってきた。


「あのさぁ。キミ。まだやるの?。いい加減力量差わかったよね?。キミじゃ僕に勝てないよ?」

「ハァハァ、まだ戦える。まだ負けてない!」


 うぉおおーと声をあげてまだ勝とうと剣を振り上げて突撃してくる。周囲も彼の勇敢な姿に心打たれたのか声援が聞こえてくる。その中に「ルクス様をボコボコにしてください!!」とリアの声が聞こえて声のする方へと向くとリアがそこに観戦していた。

 リアと目が合う。リアは速攻で目を逸らし慣れない口笛を吹いていた。あとでお仕置きしよう。うん。そうしよう。


「よそ見してるんじゃね!!」


 レオの渾身を込めただろうその一撃を片手で受け止めて腹に一発、殴る。

 グハァと声が出たレオは、腹を抱えてよろめき俺から少し離れた瞬間。俺はレオの脇腹を狙った回し蹴りでレオを吹き飛ばす。


「あ、ヤベ。加減ミスった」


 リアに気を取られ蹴る加減を間違えてしまった。蹴る際、バキバキと不穏な音が聞こえたし死んでないよね。

 頑張れ、頑張れとレオに声援が送られる。まだ立てるだろと喝を入れる人もいる。

 声援の中レオは、負けたくないと闘志を燃え上がらせて立ち上がる。

 歓喜。負けそうなヒーローに声援が集まるように今、レオは、観客全員を味方にした。

 強者に勇敢に立ち向かうその心意気には、敬意を示そう。

 俺は、静かに刀を抜きレオの喉元を狙う構えをとった。刀身は、きらりと光り場の空気を凍らせた。

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