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サンガリオン  作者: 白野シャチ
一章 疫病と強欲の王

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26/49

26話

 訓練所について中央の決戦場に着くなりレオが背負っているロングソードを抜刀とし刃先を俺に突きつける。

 観戦しようと集まってきた冒険者たちは、「アイツ。馬鹿だな」と話していた。

 アデルは、大きなため息をついてレオを哀れんだ、

 

「決闘は、まだ、始まってませんよ。」


 一様警告はしといた方が良さそうだな。


「さっさと抜けよ。腰にさしているのは、お飾りか?。間抜け野郎!」


 レオは鬼の形相で睨みつけるが全く持って怖くない。それでどころかレオが威嚇しているチワワに見えてきた。

 あー。ダメだこいつ。やり合うまで聞き耳持たないタイプだ。


「抜きませんよ。貴方と闘うには、この武器は強くすぎますしそれにこの武器だと手加減ができませんので。」


 つい煽ってしまった。煽られて顔を真っ赤にして爆発寸前なレオを見て笑うのを堪えているアデル。


「テメェ!!ザコのクセにいい加減よ!!」


 レオは、怒りのままに剣を振り上げ俺を狙って振り下ろす。

 隙だらけで正直、弱い。

 右手に魔力を込め振り下ろされる剣を受け流しレオの鳩尾を殴る。

 レオは、その場に腹を抱えて蹲る。


「キミ。弱いね。」


 いつもより低い声でそう言った。アデルはこいつ、えげつねぇと小声で言いながら引いていた。

 レオは、咳き込みながらもゆっくりと立ち上がり勇敢にも剣を構える。

 

「オレは、弱くねぇ!剣も抜けねぇ意気地なしには言われたくないね」


 自信に満ちた言葉。おそらく今まで同年代に負けたことがないのだろう。仕方ない。あんまり好きじゃないけど口調変えて威圧するか。

 俺は刀に手を置く。


「おい。そこまでいうなら。見せてらるよ。死ぬなよ。」


 人に向けたことのない殺気。いつもならモンスター相手に見せる殺気を放った瞬間。生まれたての子鹿のように震えるレオ。

 剣を抜こうとした時、ゆっくりと俺とレオの間に割り込むアデルは、やめろと言わんばかりの顔をしていた。

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