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サンガリオン  作者: 白野シャチ
一章 疫病と強欲の王

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24/47

24話

 早朝。俺は、冒険者ギルドに赴きアデルがいるギルドマスター室に訪れ昨日の疫病対策会議に参加をしてくれないかと話した。


「わかった。その会議に出席するわ。ところでルクス、オレの弟子になる気になったか?」


 アデルは、不気味な満面の笑みで昨日断った誘いをしてくる。ならんって言ったやんか。全く。断る身にもなれよ。

 

「昨日もお断りしましたがなりません。」


 そうこちらも満面の笑みで返答すると舌打ちをして不機嫌になるアデル。

 

「・・・確認だが会議は、今日の午後からなんだな」

「はい。私も出席する予定です」

「ルクス。お前。講習のこと忘れているだろ」


 あ、昨日講習あるって言ったな。確か正午から夕方までだったはず。やべ。どうしよう。

 慌ててリアの方を向くとやれやれと呆れたリアがこちらを見ていた。目で会議不参加したいと訴えるとリアは首を横に振る。ダメですか。そうですよね。分かってました。そうすると講習の日程をずらしてもらうしかないな。アデルと交渉してみるか。


「講習の日にちってずらせます?。」

「無理だなっと言いたいが今回は特例だ。今からすんぞ。ついて来い!。」

「え?はい。」


 俺は、アデルの後についていった。

 ギルドのエントランスに来た瞬間。アデルは、息を大きく吸っていた。その姿を見た冒険者や職員たちは、何故か耳を塞ぎ始めた。


「新人冒険者集合!!」


 アデルの叫び声に号令は、冒険者ギルド全体、いや、町内に響き渡るほど大きく。直近で聞いていた俺は、立ちくらみする程だった。


「耳が・・・痛え。」


 もろに聞いたせいか。キーンっと耳鳴りがする。アデルは、謝るジェスチャーをしながら口をパクパクさせているが何を言っているか全くもって聞こえない。

 俺は、亜空間収納からエメラルドがついた杖を取り出して杖先を数度床を軽く突く。

 

「聞こえません。はぁー。宝具戦技『ヒーリング』」


 足元に優しく緑光を放つ魔法陣が現れ足から頭のてっぺんでゆっくりと登っていく。すると破れていた鼓膜が元通りになる。「あの新人。宝具持ちかよ。羨ましすぎるだろ。しかも治癒の杖かよ。」、「あいつ、俺たちのリアちゃんの主人だろ。ふざけんなよ。持ちすぎなんだよ」などのヤジが聞こえる。


「すまんすまん。」


 アデルは、本当に謝る気あるという態度で謝罪をしてくる。殴りたくなる衝動を抑えるために少し深呼吸をする。


「いえいえ、気づけなかった。僕も悪いですし」

「そっか。ならよかったぜ」


 そう言って笑うアデルを見てやっぱりこいつ殴ったらろうかなぁと思っていると新人冒険者たちと思われる若者が多い集まっていた。

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