23話
アルスがいる執務室のドアを3度ノックしたが返事がないため「失礼します」と言ってドアを開く。
入っても俺たちに一切アデルが暗い表情で書類と睨めっこしていた。
「お父様?。ただいま戻りました。」
ゆっくりと顔をあげるアルスには、いつも纏っている覇気がない。
「あー。ルクスか。おかえり。」
「どうされました?」
「何。近くの村で疫病が流行っているらしいと報告があってな。どうしたものか。」
疫病か。手洗いうがいを徹底させるようにしたがそれだけでは足りなそうだ。マスクの普及させるか。それだと布が足りない。まだ使い捨てマスクは、技術的に作れないし。さてどうしようかなぁ。医学は流石に専門外すぎるし。とりあえず感染拡大だけは阻止しないと。
確か、紅茶には殺菌効果あったよな。それとアルコール除菌を視野に入れた開発を進めさせるか。
「お父様。とりあえず感染拡大を阻止したいので紅茶でのうがいを周知させましょう」
「それで防げるのか。」
「いえ。防げないとは、思いますが一気には、拡大しないと思います。そして、医学に詳しい方を呼び、病気の対抗策を練りましょ。対抗策が出来るまでの代替案として紅茶うがいを実行しましょう。」
「そうすると人手が必要だな。・・・冒険者ギルド、商人ギルドとも連携を組んで対策会議をするか。よし。即実行するぞ。」
アルスは立ち上がる。
「お父様。今は、夕方なので人が集まりません。会議は、明日行うとして僕たちだけで対策案を練りましょ。」
俺たちは疫病対策案と疫病で起こり得る限りの問題対策案を急遽会議することになった。




