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サンガリオン  作者: 白野シャチ
一章 疫病と強欲の王

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21話

俺たちは、受付カウンターまで戻り冒険者の証明書、冒険者ライセンスと呼びれるカードの発行手続きを済ませギルド内にある喫茶店兼居酒屋で待っている。


「ルクス様。ギルマスとの戦いはどうでしたか?」

「・・・強かった。正直手も足も出なかった。おそらく、ちゃんと武術を修めていると思う。『覇王流』に似ていたけど派生した流派だと思う。」

「覇王流?」

「知らない?。獣人族の」

 

 覇王流について説明しようとしたらアデルが俺たちの席に着いた。


「ほぉー。ボウズは、覇王流を知ってるのか」

「えまぁ。知ってますが」


 アデルは、ニヤリと笑う。

 

「なぁ。ルクス。俺の弟子にならないか?」

「なりません」


 そう即答するとムッと不安そうな表情をするアデルはテーブルに肘をつけ顎を乗せる。


「お前よ。武術習ってないだろ。」

「ええ。習ってませんね」

「俺が教えてやる。その才能を見捨てるわけには行かない」


 この人。諦めないな。さて、どう断るか。


「間に合ってます。」


 目を細目。断ってもいいのかみたいな表情をする。リアは、この人はまた勧誘していると呆れていた。

 冒険者ライセンスを見せつけるように団扇代わりにして扇ぐ。

 

「断っていいのか。いいのか。」


 そう言って煽ってくる。ムカつく。武器使って戦えば良かった。


「はぁ。イヤですよ。こう見えて忙しいんです。それに実戦で十分です。」


 俺は立ち上がりアデルから冒険者ライセンスを奪う。

 そのライセンスを見てると銀色カードに俺の個人情報とCランクと書いてあった。

 え。Cランクからスタート?。ランクあげる楽しみは!。

 アデルは頭をかきながら立ち上がる。俺を指差し。どや顔をする。

 

「おい。たっく。ルクス。喜べ。お前は、この支部、初めてのCランクスタートだ」


 え?。一番下からでいいです。ランクあげる楽しみを奪わないでください。困ります。と言いたかったが言葉を飲んでニコッと笑う。


「ありがとうございます」

「嬉しそうじゃないな。まぁ。Cから宝具神殿に挑戦出来るんだけどなぁ」

「ありがとうございます!!」


 思わずテンションが上がり思った以上の声量で礼を言ってしまった。

 リアは、呆れていた。


「ルクス。すぐには、入れんぞ?。明日、新人講習あるからよ。入れても来週からだぞ?」


 アデルのその発言に俺は絶望した。


「帰ります。リアさん。帰りますよ。」

「はい!では、ギルマス。またです。」

「おう。また明日。よろしくな」


 俺は、絶望しながら帰路に着く。哀愁漂う背中にリアは、少し笑っていた。

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