2話
真っ暗な視界で不安が一気に駆け巡る。YESを押した選択は、間違いだった。あの時、やっぱりNOだったか。やらかした。と俺の思考は、後悔で満ちていた。
ゆっくりと優しい光が視界を埋め尽くす。
ぼんやりと映る。巨大な西洋風の女性の顔。知らない顔に驚いて「オギャ!」と声が出る。その声は成人男性の声ではない。聞き覚えのない赤ん坊の声だ。
「よしよし、ごめんね。お母さんですよ」
安心できる優しい声。自分から発声されるその声で気づいた。赤ん坊だったからこの人が巨人だと感じたのかと同時にあ、転生したんだと気づいた。
ゆっくりと周りを見渡す。
歴史ある西洋風の部屋。見たことのない文字が書かれた本がびっちりと敷き詰められた本棚に色鮮やかな絨毯。壁に立てかけられている全身鏡に母親に抱かれた赤ん坊の姿が映っている。
純銀のような銀髪。爆発に巻き込まれたかのような癖の強い天然パーマ。青く澄んだ水のような瞳。前世とはうって変わって整った顔立ち。へー美形な男の子だなと思い首を動かすと鏡に映る赤ん坊も、連動する。
「オギャ?」
「ルクス?どうしたの?あ、鏡に驚いたの?」
そう言う母親は、俺を高い高いする。あれが俺か。ルクスって俺の事だよな。母親のスタイルモデル並みじゃん。よく見ると銀髪の長い髪、少し傷んでるな。それに肌も少し荒れてる。ぼやけてわからなかったけど部屋も少し劣化している。もしかして貧乏な家庭かなぁ。なんか眠くなってきた。
俺は、母親に抱かれて眠りについた。




