17話
俺たちの元へ筋骨隆々な大男がやってきた。
目元には獣に引っ掻かれたと思われる傷痕があり吊り目でとにかく人相の悪い。ここが前世なら裏世界の人間かと思うほど人相だ。
その大男は、俺を品定めをするかのように足元から頭部をゆっくりと見ていく。
「ほぅー。ボウズ。思っていた以上に鍛えてるな。」
「どうもです。」
どう見ても悪役でもこの人、たぶんリアよりも強い。そんなことを考えていたら素っ気ない返事で返してしまった。
「・・・愛想ないな。」
「大体の人は、初めて会う人にはこんな感じでしょ。」
「そうか?まぁいいや。でボウズ。冒険者登録に来たんだろ?。俺が直接受付してやるよ。このギルドマスター様がな!」
大男は、ギルドマスターだぞとドヤ顔でアピールする。場は一気に氷点下になったような感じが伝わる。
大男は、「なんだよ。ノリ悪いな。たくよ。」とその背中に哀愁を纏わせながら受付カウンターへと歩き出す。
「なぁ。リアさん。あの人。誰?」
「あの人は、アデルさん。元Aランク冒険者です。確か二つ名は、豪拳だったはずです。」
豪拳。素手かガントレットで闘うのか。だからあの筋肉量なのね。しかも二つ名持ち。相当強いのか。どんな宝具持っているのかな。一度闘ってみたい。
そんな事を考えているとじーっとリアが俺が何か企んでいるのではないかと睨んでいる。
「ルクス様。ダメですよ。宝具が見たいからと言って喧嘩を売るのは。」
勘の鋭いリアめ。・・・そんなにわかりやすかったなぁ。注意しよう。あれ。仮面つけてるのに何故、リアはわかったんだ?。
「僕が喧嘩を売るってそんな訳ないじゃんか」
明るい声でリアを騙そうとするが怪しい目つきで睨まれた。嘘だとバレてる。
「ダメですからねぇ」
「・・・はい」
「おーい、何やってるんだ!早く手続きに来い!」
「はーい。」
忘れるところだった。さっさと手続き終わらして宝具神殿に行くぞ。さて今日は、どんな宝具と出会えるかなぁ。ワクワクだぜ。
ウキウキしながら手続きを終える。
「問題なしっと。これでボウズは、今日から冒険者と言いたいところだがボウズには、実力試験をやってもらう」
そういうアデルの嬉しいそうな顔を殴りたいと思ってしまった。行かん行かん。落ち着かないと。
「リアさんから聞いていませんでしたがわかりました。」
「変な仮面つけてる割には、礼儀正しいじゃねの」
「いえ。これでも貴族の息子ですので」
「・・・そっか。確かに書いてあるな。ほんっとお前さんみたいな貴族が沢山いればいいのよ」
カウンターの乗り越えたアデルは、「付いてきたな」と言って俺たちを何処かへと案内した。




