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サンガリオン  作者: 白野シャチ
一章 疫病と強欲の王

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15話

「ハックション!」


 盛大にくしゃみをして身体を震わせる。誰かが噂でもしたかと思いながら黒いローブの袖に腕を通す。

 着替えを手伝うリアは、心配そうに俺を見る。


「ルクス様。風邪ですか?。」

「んー。たぶん。違うと思うけど。」


 そうですかと素っ気ない返事をしたリアは壁に立てかけていた白い刀を俺に渡す。


「ルクス様は、この宝具好きですよね。」

「好きだよ。威力は申し分ないし魔力の消費も少ない。なりより見た目がドストライク。」


 俺はウキウキしながら腰に帯刀する。変質者を見るような目で俺を見るリアは、周りを見渡して大きなため息をつく。


「ルクス様。宝具集め。やめませんか?」

「なんでさぁ」


 リアは、部屋の中心ぐらいに立って腕を目一杯に広げ、主張する。


「ルクス様!周りを見てください!!」


 言われた通り周りを見る。

 壁を埋め尽くすぐらいに飾られた武具の数々や防具立てに飾られた鎧が所狭しと置いてある。初めてこの部屋に入ったものは、武具屋と間違えてもおかしくないほど武具が置いてある。部屋の隅にちょっこんとベッドや勉強机が置いてある。


「これがどうしたの?」


 ここに置いてある武具は、この七年で集めた全て宝具だ。リアが冒険者資格を取ってくれたお陰で堂々と宝具神殿に挑戦、出来るようになった。俺は、文字通りリアの影に隠れて宝具神殿に忍び込んでリアと共に資金集めと極秘である俺の目的、宝具集めを行なっていた。両親にバレたらまた説教されるから極秘なのである。 


「これを見ても何も思わないんですか?」


 リアは呆れたようにそう言った。自分の趣味部屋ってこんな感じじゃない。


「・・・別に」

「ここにある宝具は、ダブりなんですよね?」

「うん。ダブってないやつはインベント内にあるよ。」


 かなり大きいため息をはくリアの呆れようは、すさまじかった。


「なら売ってくださいよ。いらないでしょ?」

「いるよ。スペアだ!」

「ここにあるの一つも使ってないですよね?」


 グーの根も出ない。クソ。絶対に売りたくない。


「・・・はぁ。売りたくないならインベントリにでもしまってください」

「はい。」


 俺の売りたくないと言う気持ちを察してくれたのか諦めたのかわからないがリアのその言葉に素直に従うことにした。

 指パッチンをすると部屋に置いてあった宝具たちは全て消え亜空間収納(インベントリ)に収納された。散らばっていた部屋は、殺風景となった。


「じゃあ。冒険者ギルドに行きますか!」


 俺はウキウキしながらそう言って亜空間収納から目の部分だけくり抜かれた無地の白い仮面を取り出し着ける。


「また。その仮面ですか?」

「これいいじゃんシンプルで」


 リアは、ため息をついているが気にせず俺は、先に部屋を出る。


「ほんと。宝具集めが趣味じゃなきゃいい人なのに。ほんと勿体無い人だな。」


 リアは、俺の背中を見ながらボソッとそう呟いた。

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