13話
「その知識は、前世のモノか?」
不安そうでありながらアルスは、核心をついた発言。さてどう答えるか。
おそらく、ティマから俺が転生者とは、聞いているはずだ。だが俺が異世界から転生したことは知らないはず。無闇にあっちの政治のやり方を教えるのは、大丈夫なのだろうか。と冷静になって考えながらホワイトボードを見る。
そして気づく。日本語で書いていることに。
「あ、はい。前世の知識です。はい。」
そう答えるしかなかった。隠しようのないほどにベラベラと喋っていたし。そもそも3歳児がいくらレベルの低い宝具神殿なんて攻略できるか。出来ないよね。その時点で気づけよ。
アルスは、「はぁ。やつらが目覚めたか。これから目覚めるのか。調査が必要か。また、金が」と呟きながらため息をつく。
やつら。なんのことだろ。
「わかった。続けてくれ」
「え?はい。」
俺はそれからあっちで行われていた政治について色々と話し政策をアルスと話し合った。結果、所得税は、一律では、なくなり、所得に合われた税率となった。最大40パーセントになった。しばらくは税収が少なくはなるが領民は過ごしやすくなるだろう。
そして農業に関する話など話をしてこの領地の特産品を作り我が家で商会を立ち上げることになった。その資金は俺が宝具神殿で稼ぐ事も決まり一石二鳥いや、一石三鳥になった。
ふっふふふふ。これで合法的に宝具をかき集められる。
俺の監視にリアがつくことになったがリアは、怯えていた。・・・可哀想にと思いながらも強制的にリアとパーティーを組むことなった。
政策を手伝い始めてから七年が経ち俺は10歳になりました。
提案した所得税を所得に合わせて徴収すること言う政策は思っていたよりも効果があり、領民は過ごしやすくなり、困窮する人たちが少なくなったことにより活気溢れる街となりました。
そして移民が増えたことでさらに賑わいを見せるこの頃です。
人が増えると変な輩も自然と増え犯罪が横行するかと思われたがアルスの提案で税金で衛兵の強化を行なってたため、被害は最小限に抑えることができていた。
全ては順調に進んでいると思われていた。
しかし、アルスが言っていた奴らは静かに忍び寄ってきていた。
この時の俺は学生勇者ロイドのプロローグで語られていた厄災が始まることを忘れていたのである。
序章。完結。




