13 When You Got Good Friends
10分の休憩時間の後、最後のバンドの演奏が始まる。くたびれた格好の四人は Key To The Highwayというブルースのスタンダードナンバーを弾く。そこまでは私は特に何も思わなかったのだが、ボーカルの人がハーモニカを咥えると、力強い音がガツンと鳴る。吹き方はあくまでパッカーなのに、アンプを通した音は間違いなくカッコいい。今までパッカーと言えばオノやAztecのせいでいいイメージがなかったし、派閥を作って権威をかけて争ってるイメージがあったが、若者はそんな年寄りの道楽など気にせず、ただ真剣にブルースをしているたんだ。
そのバンドは The Rolling Stones風のロックンロールや、ジャム(即興演奏)系のオリ曲を次々とこなし、客席を盛り上げていく。
「じゃあ最後にブルースに敬意を表して。」
そう言って彼らはSweet Home Chicagoを演奏した。やはり、ボーカルの彼のハーモニカには痺れるモノがあった。
そして、ライブが終わる。来てくれた人たちと一通り話し終わると、出演者たちは控え室に集まった。
「君だよね、EAST SiDE SOULのハーモニカ!」
私は突然のことに少し動揺してしまう。
「は、はい。」
「あのハーモニカどうなってるの?二つの音が同時に鳴ったりしてたよ!」
「あれはオクターブ奏法って言うんです。」
「あれには勝てないね。しかもあのイースト・スリムの後継者だなんて。」
「イースト・スリムはおじいちゃんで...」
「お孫さんなんだ!それは凄いわけだ。あ、名乗ってなかったね。俺は<Dissatisfied >のボーカルのアキ。」
「私はユウって言います。高校2年生です。ステージでは Junior Slimですけどね。」
「ユウくんか、高校生でそれなら今後が恐ろしいね。」
「アキさんもハーモニカ凄くかっこよかったです。パンチのあるフレーズとアンプの音作り、感動しました!」
「本当?ありがとう!あ、せっかくだし連絡先交換しようよ。」
「もちろんです!」
その他にもハードロックバンド<ナイトホークス>のキーボードのサラさんとも仲良くなって、連絡先を交換した。
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