眩しすぎるって、、!!!!
「さあ、出発しよう!」
イーサン様が軽快な声で言い、白馬の手綱を引く。
凛々しく美しいその姿に、私は心の中で絶叫した。
かっこいい……かっこよすぎる!!!!
柔らかなピンクブロンドの髪が陽の光を受けて輝き、桃色の瞳は楽しげに細められている。
おまけに彼の乗る白馬が、また絵画のように美しい。
「ま、眩しい……!」
私はこの幸せを噛みしめるのだ!
「アステリア、行くよ?」
「は、はい!イーサン様!」
黒馬の手綱を握り直し、ぎこちなく頷く。
私の声が震えていた気がするが、気のせいではない。
──だって、好きすぎて心臓が爆発しそうなんですもの!!
◆◇◆
森の中の小道を並んで進む。
木漏れ日が降り注ぎ、時折そよ風が頬を撫でる。
静かで穏やかな時間。
……だけど、そんな余裕なんてない!
だって隣には、愛するイーサン様がいるのだから!
「アステリア、乗馬は慣れてるの?」
「ええ、幼い頃から嗜んでおりますのよ」
頑張って平静を装うが、ちらちらとイーサン様の横顔を盗み見てしまう。
どの角度から見ても美しい……っ!
「それなら安心だな。こうやって一緒に遠乗りするの、楽しいね」
「えっ」
今、なんと言った!?
「……た、楽しい……ですわよね!!!」
思わず馬上で前のめりになりながら答えてしまった。
ダメですわ、落ち着きなさい私!!
「アステリア、焦らなくていいよ? 落ちたら危ないから」
……そんな優しい顔で言わないでください!!
好き!!! もう無理!!!
「湖が見えてきたな」
イーサン様の言葉に顔を上げると、開けた景色の向こうに美しい湖が広がっていた。
水面はきらきらと輝き、絵本のような風景が広がっている。
「ねえ、あそこで休憩しようよ!」
「……はい!」
私、今、この瞬間が永遠に続けばいいのにと思ってしまいましたわ──!
テンパりすぎて言葉が今世のお嬢様言葉に引っ張られてます^0^