白馬の貴公子
お茶会の後、私はより一層、馬術の練習に力を入れた。
イーサン様はきっと 一緒に楽しめるご令嬢を好きになるはず。
その存在にならなくては!
ゲームの設定には、幼少期の婚約者と遠乗りした情報はない。
つまり、これは未知の領域。
何が起こるかわからない……だからこそ準備は万全にしておく。
そう考え、こっそり応急処置セットも用意した。
万が一にも怪我をしたら大変だからね……!
そして迎えた遠乗りの日──!
屋敷の前に現れたイーサン様は、立派な白馬 に乗っていた。
ピンクブロンドの髪に白馬……まさに絵に描いたような貴公子!!
対する私の愛馬は、真ん丸の瞳が愛らしい黒馬。
性格も穏やかで、とても賢い。
──私たちの馬はすぐに仲良くなった。
その勢いで 私たちの距離も縮めるぞ!!
今回の目的地は、郊外にある湖。
お昼を一緒に食べたり、お話をして、ゆっくりと邸まで戻ってくる予定だ。
……まるでデートでは!?!?
そう思うだけで、鼓動が高鳴る。
イーサン様との 特別な時間 が始まる──!
あれ?あんまりイーサン様のセリフがない!!!
次くらいはちゃんと話させます!!
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