end
完結です。
「「「「ごきげんよう。ミミ様」」」」
ガゼボに到着したミミに挨拶をするが、ミミは無視をして椅子に座った。
侍女たちはそんなミミを見て顔をしかめる。
「で?私を呼んだ理由はなんなの?悪役令嬢共が気安くヒロインの私を呼ぶなよ!!!」
やはり、、と4人は目配せをした。
「貴女、やっぱり転生者ね?」
ミミは素直に吃驚した。
そして、今までの違和感の正体が、同じ転生者であれば引き起こすことができると理解した。
「あんたらが、私の逆ハーレムエンドを奪ったんでしょ!?誰よあんたたち!!」
「逆ハーレムって、、。 私たちは、日本の女子高校生だったわ。4人とも同じクラスの親友よ。」
「も、もしかして、、あんたたち、○○高校△年□組のあいつら!?」
「あら、知ってるの??」
「あたしよ!同じクラスの××!」
「あぁ、あの授業中も机の下でこっそりゲームをしてた不良の××さんか!」
「なに?あなたも死んだの?」
なんとこの4人はヒロインの前世の知り合いだった。
4人はヒロインの中の人が苦手だった。
最初は同じゲームのファン同士、仲良くしたかったが、逆ハーエンドを目指す外道だったから、いつのまにか話しかけなくなっていた。
考えるとヒロインの言動は前世で見ていた彼女とよく似ている。
ミミは、目配せをしている4人に我慢の限界が来て、紅茶をティーカップごと投げつけてしまった。
運悪く被害にあったのは、そばに控えていた侍女数人。
中にはガラスの破片で怪我をしたものもいた。
「ちょっと、、貴女何するのよ!!!!」
「性格クソやん!!!ばりきしょいて」
「流石ほぼ赤点追試常連者、、」
「バカは変わらずバカね。」
前世の意識が前に出て淑女らしくない言葉が出たが、今は誰も気にしない。
「な、なによ!どうせゲームの世界でしょ!? こいつらが怪我したところでどうでもいい!」
「馬鹿!あなたは大バカ者ですわ!」
「この世界はゲームのようで、ゲームの世界ではないのです!
怪我をすれば傷ができ、痛みます。
ご飯を食べなければ生きていけません。
誰かを愛するトキメキがあります。
そんなこともお気づきにならなくって?」
やはり、ヒロインはこの世界をゲームだと思っていた。
4人の人間から責められたヒロインは、段々背を曲げ地面を見るようになった。
彼女の行く末は、きっと貴族であろうがなかろうが、この性格を直さなければ生きていけない。
ヒロインは、心根がひん曲がってはいるが、そのことには気づくことはできた。
気づいたら、膝に力が入らなくなり崩れおちてしまった。
「ねぇ、ミミさん、いや××さん。
あなたのこれまでの行いは、貴族の世界から自ら追放されに行くような行為だわ。」
うん、と大人しく頷く。
「北の修道院に入りなさい。」
北の修道院は、海と山に囲まれた自然だらけの修道院で、清貧の誓いを立てなければいけない。
罪を犯した貴族の女性や、贅沢三昧の令嬢を更生させるための矯正施設とも言われている。
食事はでるし、清潔なベッドもある。
ただし強制的に自立させられるのだ。
心を入れ替え、シスターたちに認められれば外に帰れるが、無理ならばそこで骨を埋めるしかない。
「わかったわよ、、」
小さな声で、呟いたヒロインには、つい先ほどまでの毒は無かった。
アステリアは執事に頼み、男爵家まで彼女を送らせた。
ガゼボには静寂が訪れた。
「これで、終わった、よね?」
「うん。終わったんだよ。」
「ふぃ~!疲れたーーー!」
「みんな、お疲れ様だよ!」
4人は脱力した。
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前世でできなかったお疲れ様会を、やり直すことにした4人は、
とにかく楽しんで、はしゃいで、弾けまくった!
今日が終われば、明日からは「アステリア」「ヘレナ」「シビル」「タリア」としての毎日が始まる。
前世の記憶は心にしまって、今世を大切に生きていく。
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悪役令嬢4人組は、数年後それぞれの婚約者と無事に結婚式をあげ、
家族ぐるみの付き合いが続いたという。
その縁は子々孫々にまで続いたのだった。
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北の修道院に送られたヒロインことミミが心を入れ替え清貧の心に芽生えた結果、
さすらいの修道女として人々の幸せを祈り世界を渡り歩き、ささやかな結婚をしたお話は、
また今度。
・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
fin
最後まで見てくださりありがとうございました!
いいね、☆マーク、コメントまってます!
連載は考えれば考えるほどこんがらがってしまっておみぐるしい場面もあったかもしれません。
いつか、また成長した私の作品が皆さんと出会えることを祈ります。
番外編も更新しようと思っていますので、もし何かこういうタイトルで書いてみたら良いと思うというご意見がありましたら、是非感想にお書きください!




