推しとお茶会!!
婚約者とのお茶会 が数日後に迫っていた。
今回は我が家の庭にあるガゼボで開く予定。
彼は 大の甘党 だから、たくさんのスイーツとおいしい紅茶を用意しておく。
──将来の騎士団長、イーサン・ヴィクター。
甘いマスクに、鍛え抜かれた筋肉質な体つき。
筋肉フェチだった私にとって、まさに 理想の王子様 だった。
髪はピンクブロンド、瞳は桃色。可愛いを体現したような男なのに、
13歳にして武術の腕前は師範超え。
よく野獣狩りに同行し、大物を仕留めているらしい。
そんな彼は 婚約について特に何も思っていないだろう。
ただ、体を動かすことしか考えていないはずだ。
お茶会では 運動の話題 を振ってみよう。
そして迎えた当日──
「ようこそおいでくださいました!イーサン様!」
目一杯の可愛さを込めてカーテシーをするが、イーサンは 相変わらずの貴公子スマイル を崩さない。
よし、次の手だ。
「イーサン様は、甘いスイーツはお好きですか?」
「うん、好きだよ」
相変わらずの完璧な笑顔。
しかし、目の前に並べられた 我が家自慢のシェフ特製スイーツ を見た瞬間、 わずかに目が輝いた 。
よし、効いてる。
「こちら、スイーツに合うよう調合した紅茶です!」
イーサンが紅茶を一口飲むと──
「おいしいよ!!」
先ほどよりさらに目を輝かせる推しの笑顔。
……尊い。今なら昇天できる。
しかし、ここで気を失ってはいけない。
メインの話題に入ろう。
「イーサン様は、馬術をされますか? わたくし、最近興味がありまして……もしよろしければ、一緒に遠乗りをしませんか?」
「遠乗り!いいね!行こう!」
──作戦成功!
イーサンが最近馬術を習い始めたことはリサーチ済みなのだ。
その後も会話は弾み、お茶会は大成功のうちに幕を閉じた。
「えへっ、イーサン様可愛かったなぁ……!」
推しが尊い!!
4人の貴公子たちは、私が思うその役割のイケメン、です。
わんこ系筋肉質騎士様。
うぐぐぐぐぐぐ
尊い!!!!!