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次期宰相ルートの悪役令嬢シビルside②
私はまず、彼に勉強会のお誘いをしようと決めました。
ヒロインの行動を先取りして、少しでも彼との距離を縮めたかったのです。
調べたところによると、今彼が取り組んでいる範囲と私の範囲はほぼ同じでした。
それなら、今分からないところを彼に聞けば、自然に会話が続くはず。
また、優秀な執事に頼んで、ランベルト様の好みの情報も調べました。
その情報を元に、当日出す軽食や椅子の種類、机の高さを調整しました。
彼には今日一日を健やかに過ごしてほしい。
完璧に準備が整いました。あとは彼が来るのを待つだけです。
「お嬢様、ランベルト様がいらっしゃいました。」 執事の声が聞こえました。
「ごきげんよう。ようこそいらっしゃいました。今日はどうぞよろしくお願いします。」
私はあまり頭に響かないよう、落ち着いた声で話しました。
「ああ、よろしく。」
なんと、、、彼の声が…かっこいい…!!
盲点でした。私は極度の声フェチで、まさに私の理想を煮詰めたような声が今、目の前にあるのです。
声フェチでした。
ランベルト君は、前途有望な声です。




