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世界のありかた  作者: 三日坊主
第3章
28/33

25話:自分にできること

更新ができたのです。

短めにしていくことにしました。

すぐ終わっちゃいますよ?ほんとですからね!!






 キャァァアアアアアアアーーーーーーーーッ!!!!



 ワァァアァアアァアアアアアーーーーーーーーーッ!!



 *%&#$+‘*><&’”!$%&’)=~=’%!!!!






 

 お祭り騒ぎとは打って変わって、外から聞こえてくるのは恐怖に対する悲鳴だった。

女性の叫び声と男性の叫び声。そして『何か』の鳴き声が歪んだハーモニーを作り出しているようにも思えて、サノは知らず知らずに自分の右手を握りしめていた。


悲鳴が上がるたびに、サノはビクッと体をふるわせた。それが恐怖からくる震えなのか、それともただ悲鳴に驚いているだけなのかサノ自身にはわからなかった。


そんなサノに気付いたのかコノハがサノの手を握った。

握られた手のひらからは、子供のような暖かな体温が伝わってきてその暖かさにサノの握りしめられた右手がゆっくりと力を抜いた。





(あぁ・・・・なんて情けないんだろう。私はこんなにも弱かったかな?ううん。違う、きっと混乱しているんだ。・・・・・ありがとう。コノハ!!)






もう、大丈夫。頑張るから!その想いを込めてサノはコノハの手を握り返した。

そして、いつの間にか下に下がっていた顔を上げ、社の中央に佇む鳳凰を見つめた。




「とりばぁー・・・お帰り。」




サノの口からでた言葉はまずそれだった。

とりばぁーは、もうサノにとっての家族である。

家族には「お帰り」を言うのが当たり前で、言えなくなった時が一番悲しいことをサノは・・・・樹は知っていた。



「ふむ。ただいまじゃのぉ。」



サノの言葉にとりばぁーは柔らかく微笑んだ。

しかし、サノがしっかりとした瞳をとりばぁーに向けると同様にとりばぁーもサノに凛とした瞳を向けた。

とりばぁーが人型であるなら、まだ暖かみが見られたのだろうが目の前にいるのは鳳凰である。

凛とした瞳には、何の感情すら映ってはいなかった。




(いや、鳳凰だから感情が読み取りにくいんだな。まったくなんでまた鳳凰の姿なんかしてるんだろう?・・・・・いやいやいや、今私がすべきことは。)




コノハの手を握ったままサノは、とりばぁーに言った。




「とりばぁー・・・村で何が起こっているんだ?村の様子を見ようとも戸も窓も開かないんだ。」


「知ってどうする?見てどうする?そなたに何ができるのかや?」




サノの言葉にとりばぁーは答えた。

その声がどことなく、冷たかったのは気のせいではないのだろう。


サノはコノハの手を気付かぬうちに強く握っていた。

しかし、コノハは解こうとはせず、逆にサノの手を握り返した。

それはまるで、僕がついているから大丈夫だよ?というように。

強くコノハの手を握っていることに気付いたサノは慌てて力を弛めたが、話そうとはしなかった。




(ごめん。コノハ・・・・もうちょい握らせて、私に勇気を頂戴!!今から、自分の道を進むから!)




その思いに気付いているのかは、謎だがコノハの手はサノの手から離れることはなかった。




「今、この村の現状を知っても俺はどうすることもできないだろう。コノハや赤朔のように護子であるわけでもない。」

「そうさな。護子でなくとも、陰を見たことがない陽を見たことがない。ましてや刃を持ったことのない子供がこの社から出て何ができようか?否。できることはない。」



(陰や陽のことは、コノハから教えてもらってわかってる。いや、わかったつもりでいるのかもしれない。だけど・・・・・確かに刃、刀なんてもったことはないよ。当たり前じゃん、平和な時代の日本にいたのだから。)



「だからといって、何もしないわけにはいかない。刀を持って振り回すだけでも、助かる人がいるかもしれない。俺は、何もせずにただ黙って守られるのは嫌だ。それに、俺は死なない。いや死ねない。」

「それは何故じゃ?」



コノハと赤朔は、サノの言葉に唖然としていた。

刀を振り回すなんて護子であるならば、言語道断。しかし、護子でなくまた、記憶喪失であるサノは刀が正しく使えなくとも助けられるのなかば助けるといっているのだ。


とりばぁーは、サノを見据えるようにして問うた。

その返答次第ですべてが決まるかというように。




「俺にはすべきことがあるんだ。まあ、ひとつは家に帰らなくちゃいけないことだけど・・・・あ、記憶を取り戻してからな!もちろん。」

「そうかや。」

「そうだよ!それにさ、できることが何もないなんてことは絶対にないんだ。探せばいくらだってある。それが、この社でのんびり騒ぎが収まるを待つってわけじゃないけどさ。」




きらきらと光るサノの瞳。

それは、己の進む道を知っている者の瞳であると誰かが言っていたような気がすると、とりばぁーは遥か昔を見るかのように目を細めた。

その表情はどこが、優しげでさっきまでの冷たさを見つけることができないほどだった。




「そなたの目で見るがよい。【陰】の姿を・・・・そしてソレを連れるモノを。」

「連れるもの??陰を従わせる奴がいるんすか!!」



さっきまで黙っていた、赤朔が驚いたように口を開いた。

コノハも驚いているが、どうしたのだろうか?気分が悪そうに見えるとサノは思った。




「現に外で、人を探しておる。多くの犠牲者を出してのぉ。」

「人を?犠牲者を出してまで探す奴がいるのか!この村に!!そもそも従わせる奴なんかがいるほうが信じらんねぇーけど。」




戸の外が見えるかのように赤朔は戸を睨んだ。

赤朔は今にも外に出て陰を滅しようかと思っているのだろうが、動きはしなかった。

コノハのほうは、戸を睨みながらブツブツと何かを呟いていた。




(コノハ?どうしたんだろう??)




呟きが聞こえなくなるとコノハの身体がよろけた。

それを慌ててサノは支えてコノハに声を掛けようとするが、コノハは小さな寝息をたてて眠ってしまっていた。




「え。え?ちょっ、おい!コノハ??」




いきなり気絶したように眠ってしまったコノハに驚いたサノは心配し、とりばぁーを見た。

とりばぁーは安心しなさいというように頷く。




「うん?って、そいつどーしたんすか?さっきまで起きてたのに。」




赤朔も急に眠ってしまったコノハに驚いたのだろう。

赤朔もとりばぁーを見て、聞いた。




「結界を張ったのじゃな。それによって、力が尽きて眠ってしまったじゃ。」

「は?結界??こいつにそんなことができんのかよ。」

「どこで知ったのか、否教わったのかはわかないがのぉ。とても強い結界じゃ。あ奴らには気付かれん。」

「でも、その『奴ら』がいる限りコノハは眠りっぱなしなんだろ??」

「そうなるのぉ。」

「じゃぁ、追っ払わないとな。よっしゃ~、赤朔行くぞ!!」

「え!あ、はい!!全力で守らせていただきます!!」

「俺を守ってどーすんだよ。」

「いえいえ、守りますって!!」




コノハに負けないほどの満面の笑みで赤朔はサノを見た。

サノはその笑顔に何も言えなくなったが、一言だけ述べた。




「怪我すんなよ。」

「善処します!!」




サノは支えていたコノハをゆっくりととこに降ろすと、とりばぁーのほうを振り返った。







そして______________________。





「いってきます。」





そうとりばぁーに言うと赤朔とともに外へと足を踏み出した。





★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆



 【これが、私のできること】


 【陰】だって【陽】だって、【刀】だって使ったことはないけれど。


  今私にできることは、眠りの姫君・・・王子?を救い出すこと!!


  待っててね!絶対に助けるから!!


  キミを助けること。


  それが私にできること。






 っふ。

リアルタイムで書き上げました。

後々(改)していきます。(意味不だったらスミマセン;)


次回の次回は現代です?もしかしたら次回が現代かも。

頑張ります。その前に短編書きます(タブン)


では、また次回!!

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