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異世界転移

この話からヒロインが出てきます。

メインヒロインはまだです。

「キーンコーンカーンコーン」


授業が終わり、生徒たちが一斉に話し始める。


「これで授業を終わりにする。明日に確認テストするから、ちゃんと復習しとけよ……特に時計! お前だ!」


教師が優理に注意するが、優理は全く聞いていなかった。

やっと昼休みになりました。

社会の授業は、寝られないから疲れるんですよね。

他の先生はもう諦めているのに、山口先生は何があっても諦めないから面倒なんですよね。

いい先生ではあるんですけど。

山口先生 山口香子は社会科の教師で美人な方なのですが、強気な性格なのと中性的な顔をしているため女子の方に人気のある先生です。

我らが1年D組の担任でもあります。

そして、何があっても諦めない面倒な性格をしています。

諦めてくれていいんですけどね。

普通に寝たいんで。

これは内緒にしていますが、両親に仕送りをするためにトイレ掃除のアルバイトをしています。

私は大切な人のために頑張る人が、大好きです。

今日もいつも通り、手伝いに行くつもりです。


「おい時計! 聞いているのか!」

「あっはい聞いてますよ。授業お疲れ様でした」

「ああ、ありがとな……ってそうじゃない!」

「えっ? さっきまでしていたのは授業じゃなかったんですか?」

「んなわけないだろう! はぁ……全くこいつは。しっかり復習しろよ」

「了解しました」


いやぁやっぱり山口先生はキレのいいツッコミをしますねぇ。

優理が楽しそうに話しているのを見て、周りの人達が嫌そうな顔をして貶す。


「仮面野郎如きがなんで香子先生をからかおうとしてんのよ」

「ホントそれな。さっさと死ねばいいのに。香子先生も、無視すればいいのにな」


流石にそれは酷くないですか? まあ山口先生は人気がありますし仕方ありませんね。

ちなみに、仮面野郎というのは私のあだ名です。

あだ名がついた理由はとても簡単、私が顔に仮面をつけているからです。

そのせいでこんなあだ名になってしまったわけですが、外すわけにはいきません。

なぜならこの仮面をつけているのは、深い理由があるからです。

私はこの世界に転生する時、自分が子供だった時の頃の肉体を作り底に魂を移しました。

聖神族に限らず、神族は全員美形です。

そこを私は失念していました。

随分前に、美形だと色んな人に恨まれるから友達ができにくくなると聞きました。

ですが、もう転生したあとなのでどうしようもなく、苦肉の策として仮面をつけました。

今では結構気に入っています。

学校ではほとんどいじめられているような状況ですが、最近念願の友達が2人もできたので充実しています。


「優理、一緒にお弁当食べない?」

「優理! 一緒にメシ食おうぜ!」


噂をすればなんとやら、最近この2人毎日来てませんか? まあ嬉しいですからいいですけど。

彼女たちは私の友達の小桜一花さんと山口楓さんです。


「ええ、もちろんご一緒させていただきます。先生も来ますか?」

「あぁ? なんで私を誘うんだよ。」

「いえ、最近本で『兄弟というものは共に食事をするものである』とかいであったので」

「私はいつからお前の姉になったんだ?」

「えっ? いや、だって先生って楓さんのお姉さんですよね?」

「なぜ貴様がそのことを知っている! そのことは今まで徹底的に隠してきたと言うのに! 」

「隠すも何もまず名字が同じですし、前に楓さんが先生のことを『お姉ちゃん』って言って慌てて言い直してましたし」

「か〜え〜で〜!お前何やってる!」

「ごめんなさい。反省してるわ」

「ったく」

「まあまあお二人ともいいじゃあありませんか、お弁当でも食べて落ち着きましょう」

「元はと言えばお(あなた)のせいだろうが(でしょう)!」

「申し訳ございません、大魔神様。どうかお許しください。どうかその手に持っているハサミをお捨てくださ……ん? この光は?」


突然、教室を謎の光が覆う。

その光はまるで、魔法陣のようだった。

だが、それは優理にとって見慣れたものだった。

これは、見た感じ転移系の魔法陣ですね。

刻まれている座標から考えると、おそらく五つぐらい離れた世界でしょうか。

これは非常にまずい事態……でもありませんね。

むしろ、私の二つ目の目的である料亭を開くには異世界の方が都合がいいのでは?

よし、抵抗しないでおきましょう。

優理が呑気にしていだが、クラスは混乱状態だった。


「なんなんだよ、これ」

「なんだ?この光?」

「何はともあれ避難しましょう。お姉ちゃんクラスの人たちの避難お願いできる?」

「わかってる。全員すぐに教室を出ろ! 今すぐにだ!」


楓や香子が避難を呼びかけるが、生徒たちが落ち着く様子はまた全くない。

急に光が強くなる。

全員があまりの光量に目を瞑ってしまう。

そして、目を開けると教室にいた全員が真っ白な空間にいた。

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