英雄に名を連ねる為に
頑張って更新していきます。
設定付けの為前置きが少し長くなっています。
17年前
かの有名な英雄ラインハルト・キャンベルクは前人未到のダンジョン100階まで到達した。
しかし100階のダンジョンボス ライトニング・ヘル・ドラゴンには敵わなかった。
強制転送陣により帰還したラインハルトは言ったという。
「ライトニング・ヘル・ドラゴンは強すぎる。
手も足も出せず攻撃することすら出来ず逃げ出してしまった。
私は最強などではなかった。」
彼はこれまでの人類最深到達階60階を大幅に更新し、単身で100階まで到達したのにも関わらずダンジョンを攻略しきれなかったことを恥じた。
そして、これまでは足手纏いだと言い募集しなかったパーティメンバーを募集した。
しかし…彼は強すぎた。
そう。自分で言っていたようにどんな屈強な戦士も、高名な魔法使いであろうと彼には足手纏いでしかなかった。
それから時は流れ、彼の力も衰えてしまいついに彼は自身での100階攻略を諦め、これまでに集めたモンスターの素材を使い大量の装備を作り、優秀な人材を見つけては無償で与え、ライトニング・ヘル・ドラゴンの討伐を願った。
いつしか彼の願いは世界の願いとなり、冒険者は数を増し、強い人材が増えていった。
そしてついに、新たな伝説が始まろうとしていた。
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街の人々が寝静まる真夜中の事であった。
「おい!起きろ!今日はダンジョンに忍び込む約束だろ!おい!ソラ!」
「うぅぅーん。本当に行くの?
夜のダンジョンはモンスターが活性化してるから危険だしいくらリクみたいな怪力おばけでも危ないよ?」
「いいんだよ!俺の力でモンスターを倒し尽くすが危なくなったらソラの素早さで俺を担いで逃げてくれ!」
「あと半年待ったら正式にダンジョンに潜れるんだからそんな焦らなくても大丈夫だよ?」
「だめだ!それだと他の奴らと同じだからな!俺は伝説の英雄になるんだ!」
「それに装備もいいのがないじゃないか。
お下がりのダガーナイフと大剣だけだよ?」
「くっ、言い返せねぇ!けど頼む!
5階まででいいんだ!」
「夜のダンジョンは危険だと判明してから誰一人挑戦していないからどれぐらい危険なのかも分かっていないんだよ?
しかも、侵入だから強制脱出用転送陣も使えないんだよ?
分かってる?超危険なんだよ?」
「いいんだ!こんな危険な事にソラを巻き込むのはだめなのは分かってるんだけど!俺たちなら行ける気がするんだ!
それにそんなことを言いながらソラこそニヤニヤしてるじゃねえか!
ワクワクしてるんだろ?」
「ぐっ、さすがにごまかし切れないか。
念の為危険を確認していたかったんだ。」
「なら行こう!二人で英雄に名を連ねよう!」
「あぁ!行こうか!リク!」
そして二人の英雄の物語が動き出した。
この世界では15歳で成人となり、ダンジョンに潜る許可を得ることができる。
そして9割近くもの若者がダンジョンに潜り、そしてその8割が浅層で諦める。そして残りの2割が中級と呼ばれる30階以降に足を踏み入れる。
上級と呼ばれる50階にまで行くことができる人間はごく一部の化け物達だけだった。
しかし最近は30階を超え中級と認められるとラインハルトから強力な装備をもらえる為60階を超える者が増えてきている。
しかしそれでもやはり80階を超える者は現れなかった。
いかにラインハルトが並から外れていたかを人類は知ったのであった。
しかし今夜、15歳になる半年前にソラとリクの2人は5階を目指してダンジョンに潜るのである。
危険とは知っている夜とはいえどれだけの難易度なのかは誰にも答えられない。
まだ若い2人は心を踊らせてダンジョンに向かうのであった。
「夜のダンジョンには見張りが居るからまずはそこをどうするかだね!」
「入ってしまえばこっちのもんだから立ちションでも行ってくれればいいんだけどなぁ。」
「そんな都合よく行ってくれないよ。
しばらく様子を見ないとね!
あ!そろそろダンジョンが見えてくるはずだよ!」
「お、見えてきた見えてきた!うおー!テンション上がるぜ!なぁ!?ソラ!?」
「うん!そうだね!リク!
あー、やっぱり見張りがいるね…どっか行くかなぁ…」
「気長に待つしかねえなぁ…
………おい、ソラ。あの見張り野郎寝てねえか?」
「えっ、さすがにそんなわ…け…。って、寝てるね。あれは完全に寝てるね。」
「うぉー!これは完全に神に誘われているな!行くしかねえ!行くぞ!」
そして2人は眠っている見張りの横を静かに通り抜け、真夜中のダンジョンに潜ったのであった。




