2話デバフ使い女性と出会う
やった、今日中に2話目書けた〜!
ブックマークしてくれた人ありがとうございます。
暇なときに書かないと…
硬いベットでお馴染みの、冒険者ギルドの仮眠室で一夜を明かした後、デスティニーの街を目的もなく散歩していた。
「どうしようかな……これから」
レオンに渡した財布の他に貯金はあるから、生活するにはしばらくは困らない。
でも、ずっと引きこもるわけにはいかない……
俺の職業が戦士とか魔法使いとかなら、ソロでという選択肢もあったかもしれないけど。
「俺デバフ使いだもんなぁ」
「ねぇ、貴方はバフを使えるの?」
ベンチにでも座って考えようとしていると、突然背後から声をかけられる。
「あぁ、一応な」
「そっか」
女性は、声のトーンは低いけど少し嬉しそうな顔をした。
「てことは、当然パーティーには所属しているんだよね……?」
「いや、所属してないんだ」
所属もなにも、昨日パーティーを追放されたばかりだ。
冒険者たちの間ではバフと言えばバフ使い、つまりデバフ使いは必要とされていない。
バフ使いは人気職業で、まず人数が少ないその上冒険には必要不可欠な存在。
バフの効果で命が助かったなんて話はよく聞く。
「ほんと!!」
この喜びから察するに、この人も恐らくバフ使いを探しているんだろう。
俺は12歳の時から、デバフ使いの才能を神様から貰ってひたすらその能力を勇者レオンの足を引っ張らないように磨いてきた。
5年間勇者パーティーにいたが、デバフ使いで高ランクの冒険者は一人もいなかった。
がっかりするより、先に俺はデバフ使いと言ったほうが自分と相手のためだ。
「俺は……「ねぇ、前はどこのパーティーにいたの?」
伝えようとしたら、言葉を被せられて俺の声はかき消された。
「どこって、勇者パーティーだけど」
「えっ、この街で勇者パーティーと言えば……勇者レオン」
この街でレオンは有名人だ、、17歳にしてSランクパーティーをまとめるカリスマだと。
「うん? でも、あそこにバフ使いっていたかな」
そう、そこに気づくよな……だって、レオンパーティーにバフ使いはいないんだからな。
これで、勝手に分かってくれると楽なんだけど。
まぁ、同じSランクパーティーのバフ使いなら仲間に攻撃力上昇の支援魔法を使ったり仲間の状態異常を治したりと仲間の補助を完璧にするんだろうけど。
残念、勇者レオンのパーティーの俺は身の回りの補助しかできません。
それに、仲間を強化することも状態異常を治すこともできない。
だから、俺は先日パーティーをクビにされたんだ。
「って、こんな悠長に考えてる暇なかったんだ!!」
「急ぐようでもあるのか?」
「いや、昨日さ私達のパーティーのバフ使いの子がね。他のパーティーに行くと言って抜けちゃったんだよね」
バフ使いなら、どこのパーティーでも歓迎されるだろうからな。
「抜けるようなことでもしたのか?」
「いやいや! するわけないでしょ。考えられる可能性は……」
「可能性は?」
「イケメンについてったのかなって」
「はぁ? イケメンに誘われて抜けたっていうのかよ」
「いや、まぁ。あの子腕は確かなんだけど、イケメンに弱いからね……」
「それで、バフ使いの女の子の代わりを探してるってわけか」
「そういうこと」
「それに、依頼も受けてたからね……」
「てことで、貴方にお願い! 私達の依頼に協力してくれないかな?」
デバフ使いの俺がバフ使いの子、ましてや腕は確かと買われてる子の代わりは務まらないだろう。
「ごめん、俺の実力じゃ無理だと思うけど」
「確かにあの依頼は、難易度高いしね。でも、同じSランクランクパーティーにいたなら大丈夫でしょ」
女性は、閃いたといった様子で俺の腕を掴むと。
「物は試しよ! 私の仲間に会ってみよ!」
急なことに、驚きつつ女性とは思えない力でグイグイ引っ張っていかれて。
俺は一夜を明かした冒険者ギルドに、再び連れていかれた。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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